飲食店の開業、美容室の独立、小売店の出店など、新しいビジネスを始める多くの人にとって、最初の大きなハードルが「店舗物件探し」です。事業の成功は立地に大きく左右されると言っても過言ではなく、コンセプトに合った理想の物件をいかにして見つけるかが、その後の経営を決定づける重要な鍵となります。
かつては、地域の不動産会社を一軒一軒訪ね歩くのが物件探しの主流でしたが、インターネットが普及した現在では、オンラインの「店舗物件サイト」を活用するのが最も効率的で一般的な方法となりました。しかし、一言で店舗物件サイトと言っても、全国の物件を網羅する大手ポータルサイトから、特定の業種や「居抜き」に特化した専門サイトまで、その種類は多岐にわたります。
数多くの選択肢の中から、どのサイトを使えば自分の希望に合った物件に巡り会えるのか、迷ってしまう方も少なくないでしょう。サイト選びを間違えると、貴重な時間と労力を無駄にしてしまうだけでなく、理想の物件を見逃してしまう可能性すらあります。
この記事では、これから店舗開業を目指すすべての方に向けて、店舗物件サイトの基礎知識から、具体的なメリット、そして失敗しないための比較ポイントまでを徹底的に解説します。さらに、2024年最新の情報を基に、信頼できるおすすめの店舗物件サイト20選を厳選してご紹介します。
この記事を最後まで読めば、あなたに最適な店舗物件サイトが見つかり、効率的かつ戦略的に物件探しを進めるための知識が身につくはずです。成功への第一歩となる店舗探しを、確実なものにしていきましょう。
目次
店舗物件サイトとは
店舗物件サイトとは、その名の通り、飲食店、美容室、物販店、クリニック、オフィスなど、事業用の賃貸物件情報を専門に掲載しているウェブサイトのことです。個人が住むためのアパートやマンションを探す住宅用の不動産サイトとは異なり、事業運営に必要な設備や立地条件に特化した情報がまとめられています。
インターネット環境さえあれば、パソコンやスマートフォンから24時間いつでも、どこからでも膨大な数の物件情報を閲覧できるのが最大の特徴です。エリア、賃料、広さ、駅からの距離といった基本的な条件はもちろん、「居抜き」「スケルトン」「1階路面店」「重飲食可」といった、店舗ならではの専門的な条件で絞り込み検索ができます。
これらのサイトは、物件情報を単に掲載するだけでなく、開業を目指す人にとって有益なさまざまな機能やサービスを提供しています。例えば、希望条件を登録しておくと新着物件をメールで知らせてくれるアラート機能や、開業資金の相談、内装業者の紹介、さらには事業計画のコンサルティングまで行ってくれるサイトも存在します。
これからのビジネスの拠点となる大切な場所を探す上で、店舗物件サイトは今や欠かせないパートナーと言えるでしょう。まずは、サイトの種類とその特徴を理解することが、効率的な物件探しの第一歩となります。
ポータルサイトと専門サイトの違い
店舗物件サイトは、大きく分けて「ポータルサイト」と「専門サイト」の2種類に分類できます。それぞれの特徴を理解し、自分の目的や状況に合わせて使い分けることが重要です。
サイト種別 | 特徴 | メリット | デメリット | こんな人におすすめ |
---|---|---|---|---|
ポータルサイト | 複数の不動産会社が物件情報を掲載する大規模なサイト。全国・全業種を網羅。 | ・掲載物件数が圧倒的に多い ・広いエリアで横断的に探せる ・検索機能が洗練されている |
・情報が画一的で、専門性が低い場合がある ・競合が多く、良い物件はすぐに埋まりやすい |
・初めて物件を探す人 ・複数のエリアを比較検討したい人 ・幅広い選択肢から探したい人 |
専門サイト | 特定のエリア、業種(飲食店など)、物件種別(居抜きなど)に特化。 | ・専門性が高く、ニッチな情報が見つかる ・独自の未公開物件情報を持つことがある ・運営会社のサポートが手厚い場合がある |
・掲載物件数やエリアが限定的 ・サイトによって情報の質にばらつきがある |
・開業する業種やエリアが明確に決まっている人 ・居抜き物件など、特定の条件で探したい人 ・専門的なアドバイスを受けたい人 |
ポータルサイトは、「SUUMO」や「athome」に代表されるような、巨大な情報プラットフォームです。全国のさまざまな不動産会社が参加しており、掲載されている物件情報の「量」が最大の強みです。都市部から地方まで、あらゆる業種に対応した物件を網羅的に探せるため、まずは市場の相場観を掴んだり、広い選択肢の中から比較検討したいという初期段階の物件探しに適しています。多くのユーザーが利用することを想定しているため、サイトのインターフェースが洗練されており、誰にとっても使いやすい点もメリットです。
しかし、その反面、情報が多すぎるために本当に価値のある情報が埋もれてしまったり、専門的な視点での絞り込みがしにくい場合があります。また、多くの人がアクセスするため、好条件の物件は掲載後すぐに申し込みが殺到し、競争が激しくなる傾向があります。
一方、専門サイトは、「飲食店.COM」や「居抜き市場」のように、「飲食店」「美容室」「居抜き物件」といった特定の分野に深く特化しています。その分野における専門知識が豊富なスタッフが運営していることが多く、物件情報だけでなく、その業界ならではのノウハウや注意点といった付加価値の高い情報を提供してくれることもあります。
例えば、飲食店専門サイトであれば、「重飲食可否」「ダクト・排気設備の状況」「グリストラップの有無」など、飲食店経営に必須の条件で細かく検索できる機能が充実しています。また、サイト運営会社が独自に物件の仕入れを行っているケースも多く、ポータルサイトには掲載されていない「未公開物件」や「独占物件」に出会える可能性が高いのも大きな魅力です。開業サポートや資金調達の相談など、手厚い支援体制を整えているサイトも少なくありません。
デメリットとしては、当然ながら対象エリアや業種が限定されるため、自分の希望と合致しない場合は利用価値が低くなります。
【結論】どちらを使うべきか?
理想的なのは、ポータルサイトと専門サイトを併用することです。
まずはポータルサイトで希望エリアの物件相場や全体像を把握し、どのような物件が多く出回っているのかを確認します。その上で、自分の事業コンセプトが固まってきたら、関連する専門サイトに登録し、より詳細で専門的な情報を収集するという流れが効率的です。複数のアンテナを張っておくことで、貴重な情報を見逃すリスクを最小限に抑えられます。
店舗物件サイトを利用する3つのメリット
不動産会社を直接訪問する従来の方法と比較して、店舗物件サイトの利用には多くのメリットがあります。ここでは、特に重要となる3つのメリットについて詳しく解説します。これらの利点を最大限に活用することが、理想の物件を効率的に見つけるための鍵となります。
① 効率的に多くの物件情報を集められる
店舗物件サイトを利用する最大のメリットは、圧倒的な情報収集の効率性にあります。
一つ目のポイントは、時間と場所の制約がないことです。店舗の開業準備は、多くの場合、現在の仕事を続けながら進めることになります。日中は本業で忙しく、不動産会社の営業時間内に店舗を訪れる時間を確保するのは容易ではありません。店舗物件サイトであれば、インターネットに接続できる環境さえあれば、早朝でも深夜でも、自宅や移動中の電車の中からでも、24時間365日いつでも物件探しが可能です。これにより、限られた時間を有効活用し、自分のペースでじっくりと情報収集を進めることができます。
二つ目のポイントは、膨大な情報を一覧で比較検討できることです。もしサイトを利用せず、足で情報を集めるとなると、複数の不動産会社を訪問し、それぞれの会社から個別に物件資料をもらい、それらを自分で整理・比較するという手間のかかる作業が必要になります。一方、店舗物件サイトでは、様々な不動産会社が扱う物件が一つのプラットフォームに集約されています。賃料、面積、立地、築年数といった条件でソート(並べ替え)したり、気になる物件を「お気に入り」に登録して後から見比べたりすることが簡単にできます。
例えば、あるエリアで開業を考えている場合、「A駅徒歩5分以内、賃料30万円以下、面積15坪以上」といった条件で検索すれば、該当する物件が瞬時にリストアップされます。それぞれの物件の詳細ページでは、写真や間取り図、周辺環境の情報などが統一されたフォーマットで表示されるため、直感的に比較しやすいのです。この「検索」と「比較」の手軽さが、物件探しの初期段階における時間と労力を大幅に削減してくれます。
このように、店舗物件サイトは、忙しい開業準備者にとって、情報収集のプロセスを劇的に効率化し、より多くの選択肢を短時間で検討することを可能にする強力なツールなのです。
② 未公開物件に出会える可能性がある
一般的に、不動産物件情報はインターネット上で誰でも閲覧できる「公開物件」と、限られた人にしか紹介されない「未公開物件」の2種類に大別されます。店舗物件サイト、特に専門サイトを上手く活用することで、この貴重な「未公開物件」に出会える可能性が高まります。
では、なぜ未公開物件が存在するのでしょうか。主な理由としては、以下のようなものが挙げられます。
- 貸主(オーナー)の意向: 現在営業中の店舗を売却・転貸したい場合、その情報が公になると、従業員や取引先、常連客に動揺が広がる可能性があります。また、近隣の競合店に知られたくないというケースもあります。このような理由から、貸主が情報の公開範囲を限定し、水面下で後継のテナントを探したいと考えるのです。
- 物件の希少性: 都心の一等地や人気エリアの駅前など、非常に条件が良い物件は、公開すると問い合わせが殺到し、不動産会社の対応が追いつかなくなってしまいます。そのため、本当に成約確度の高い、信頼できる顧客だけに情報を絞って紹介することがあります。
- 不動産会社の戦略: 不動産会社が自社で専任媒介契約(その会社だけが仲介できる契約)を結んでいる優良物件を、他社との差別化のために「自社の顧客限定」で紹介することがあります。
これらの未公開物件は、競争相手が少ないため、好条件で契約できる可能性が高いという大きなメリットがあります。では、どうすればそうした情報にアクセスできるのでしょうか。
その答えが、店舗物件サイトの「会員登録」です。多くのサイトでは、無料の会員登録を行うことで、一般公開されていない会員限定の物件情報を閲覧できるようになります。登録時に希望するエリア、業種、予算などの条件を入力しておくと、その条件にマッチする未公開物件が出た際に、メールなどでいち早く通知してくれるサービスを提供しているサイトも少なくありません。
特に、特定の業種やエリアに特化した専門サイトは、独自のネットワークを通じて未公開物件の情報を入手しているケースが多く見られます。運営会社に直接コンタクトを取り、自分の事業計画や熱意を伝えることで、担当者が「この人になら」と、まだどこにも出ていない特別な情報を紹介してくれる可能性もあります。
このように、店舗物件サイトに登録し、積極的に活用することは、情報戦ともいえる物件探しにおいて、ライバルに一歩差をつけるための有効な戦略となるのです。
③ 開業コストを抑えられる物件が見つかる
店舗の開業には、物件取得費(保証金、礼金など)のほか、内装工事費、設備購入費など、多額の初期投資が必要です。特に、何もないコンクリート打ちっぱなしの状態である「スケルトン物件」から店舗を作り上げる場合、数百万円から、規模によっては1,000万円以上の費用がかかることも珍しくありません。
店舗物件サイトをうまく活用することで、この高額な開業コストを大幅に抑えられる物件を見つけられる可能性があります。その代表格が「居抜き物件」です。
居抜き物件とは、前のテナントが使用していた内装や厨房設備、空調、什器などがそのまま残された状態で貸し出される物件のことです。多くの店舗物件サイトでは、「居抜き物件」を専門に扱うカテゴリが設けられており、効率的に探すことができます。
居抜き物件の最大のメリットは、初期投資を劇的に削減できる点です。例えば飲食店の場合、厨房設備(コンロ、シンク、冷蔵庫、フライヤーなど)や排気ダクト、空調設備などを新たに揃えると数百万円の費用がかかりますが、居抜きであればこれらをそのまま、あるいは格安で譲り受けることができます(この権利金を「造作譲渡料」と呼びます)。内装も最低限の手直しで済む場合が多く、工事費用と時間を大幅に節約できます。これにより、浮いた資金を運転資金や広告宣伝費に回すことができ、経営の安定化に繋がります。
また、店舗物件サイトでは「フリーレント付き物件」といった特集が組まれていることもあります。フリーレントとは、入居後、一定期間(1〜6ヶ月程度)の家賃が免除される契約形態です。開業当初は売上が安定しない時期が続くため、この期間の家賃負担がないことは、資金繰りにおいて非常に大きな助けとなります。
さらに、サイトによっては「保証金・敷金0円物件」や「礼金0円物件」といった条件で検索することも可能です。これらの物件は、初期費用の中でも大きな割合を占める物件取得費を抑えることができるため、自己資金が限られている開業希望者にとっては非常に魅力的です。
このように、店舗物件サイトにはコスト削減に繋がる多様な選択肢が用意されています。「居抜き」「フリーレント」「敷金・礼金0」といったキーワードで検索機能を使いこなすことが、賢く、そして力強くビジネスをスタートさせるための重要なポイントです。
失敗しない!店舗物件サイトの比較ポイント6選
数ある店舗物件サイトの中から、自分に最適な一つを見つけ出すためには、いくつかの重要な比較ポイントを理解しておく必要があります。ここでは、物件探しで失敗しないためにチェックすべき6つのポイントを詳しく解説します。
① 掲載物件数の多さ
まず最も基本的な比較ポイントは、サイトに掲載されている物件数の多さです。言うまでもなく、掲載されている物件数が多ければ多いほど、選択肢は広がり、理想の物件に出会える確率は高まります。
特に、物件探しの初期段階で、まだ開業エリアや具体的な条件が固まっていない場合には、掲載物件数が多い大手ポータルサイトを利用するのがおすすめです。SUUMOやathomeといったサイトは、全国各地の不動産会社が情報を寄せているため、圧倒的な情報量を誇ります。これらのサイトで様々な物件を閲覧することで、希望エリアの賃料相場や、どのような種類の物件が多いのかといった市場の全体像を把握できます。これは、後の交渉や意思決定において重要な判断材料となります。
ただし、単に「数」が多ければ良いというわけではない点には注意が必要です。中には、すでに入居者が決まっている「おとり物件」や、長期間掲載され続けている人気のない物件が多数含まれている可能性もあります。情報の「鮮度」も重要な指標です。更新頻度が高く、常に新しい情報が追加されているサイトは、それだけ活発に利用されており、信頼性が高いと言えます。
また、物件数の多さに加えて、情報の「質」や「詳細さ」も確認しましょう。物件写真が豊富か、間取り図は見やすいか、周辺環境(人通り、競合店の有無など)に関する記述があるか、といった点も比較の対象になります。質の高い情報を提供しているサイトは、ユーザーがより正確な判断を下せるように配慮しており、信頼できるパートナーとなり得ます。
結論として、まずは物件数の多いポータルサイトで広く情報を集め、その上で情報の鮮度や質を見極めるというアプローチが、効率的かつ確実な物件探しに繋がります。
② 希望エリアの物件が充実しているか
全国対応を謳っている大手ポータルサイトであっても、実はエリアによって情報の充実度に差があるケースは少なくありません。あるサイトは都心部に強い一方で地方の物件は少ない、また別のサイトは特定の地域に特化している、といった特徴があります。
そのため、物件サイトを比較検討する際には、自分の開業希望エリアの物件がどれだけ掲載されているかを必ず確認する必要があります。どれだけサイトの機能が優れていても、希望エリアの物件が数件しか掲載されていなければ、そのサイトを利用する意味はほとんどありません。
具体的な確認方法としては、まずいくつかの候補サイトで、実際に自分の希望エリア(例:「東京都渋谷区」「大阪市中央区」など)を検索してみましょう。その結果、表示される物件数や情報の種類を比較します。
- 検索結果の件数は十分か?
- 希望する業種(飲食店、美容室など)の物件は掲載されているか?
- 新着物件は定期的に追加されているか?
これらの点を確認することで、そのサイトが自分の希望エリアに強いかどうかを判断できます。
また、大都市圏だけでなく、地方都市や郊外での開業を考えている場合は、その地域に根差した不動産会社が運営する専門サイトや、地域密着型のポータルサイトが有力な選択肢になることがあります。全国規模のサイトには掲載されていない、地元のネットワークを活かした独自の優良物件情報を扱っている可能性があるからです。
例えば、「横浜 貸店舗」「福岡 居抜き」といったように、「地域名+業種・物件種別」で検索してみると、そのエリアに特化した専門サイトが見つかることがあります。
理想の物件は、希望するエリアに存在します。したがって、サイト全体の掲載物件数というマクロな視点だけでなく、自分の「戦場」となるエリアの物件が充実しているかというミクロな視点でサイトを評価することが、物件探しを成功させるための極めて重要なポイントです。
③ サイトの使いやすさ(検索機能)
毎日何度も利用することになる店舗物件サイトだからこそ、直感的でストレスなく使える「使いやすさ」は非常に重要な比較ポイントです。特に、膨大な情報の中から希望の物件を効率的に絞り込むための「検索機能」の充実度は、サイトの評価を大きく左右します。
優れた検索機能を備えたサイトは、以下のような特徴を持っています。
- 詳細な検索条件設定:
基本的な「エリア」「賃料」「面積」だけでなく、店舗探しならではの専門的な条件で絞り込めるかが重要です。- 立地条件: 「駅徒歩〇分以内」「1階路面店」「商店街」「大通り沿い」など
- 建物条件: 「新築」「築〇年以内」「駐車場あり」「エレベーターあり」など
- 業種・設備条件: 「重飲食可」「軽飲食可」「美容室・サロン向け」「物販向け」「クリニック向け」「事務所可」「スケルトン」「居抜き」「厨房設備あり」「ダクト・排気設備あり」など
これらの条件を細かく指定できるほど、無駄な情報を排除し、本当に見るべき物件だけに集中できます。
- フリーワード検索の精度:
「角地」「テラス席」「個室あり」など、特定のキーワードで検索した際に、関連性の高い物件がきちんと表示されるかどうかもチェックしましょう。 - 地図検索機能:
地図上で物件の場所を確認しながら探せる機能は非常に便利です。駅からの距離感や周辺の施設、競合店の位置などを視覚的に把握できるため、より具体的な出店イメージを掴むのに役立ちます。 - スマートフォン対応:
外出先や移動中に物件情報をチェックする機会は多いため、スマートフォンでの表示に最適化されているか(レスポンシブデザイン)、または専用のアプリが提供されているかは必須の確認項目です。操作性が悪く、表示が崩れるようなサイトは、それだけで大きなストレスになります。 - 保存・比較機能:
気になる物件を「お気に入り」として保存し、後から一覧で比較できる機能は、多くのサイトに搭載されています。そのUI(ユーザーインターフェース)が見やすいか、比較しやすいかも重要なポイントです。
使いにくいサイトを我慢して使い続けることは、時間と精神的なエネルギーの浪費に繋がります。いくつかのサイトを実際に触ってみて、自分が最も「探しやい」と感じる、相性の良いサイトを見つけることが、快適で効率的な物件探しを実現する秘訣です。
④ 居抜き物件の取り扱い
前述の通り、居抜き物件は開業時の初期費用を大幅に削減できる可能性があるため、多くの開業希望者にとって魅力的な選択肢です。そのため、サイトが居抜き物件をどの程度扱っているか、またその情報の質はどうかという点は、非常に重要な比較ポイントとなります。
特に飲食店や美容室、クリニックなど、専門的な設備が必要となる業種での開業を考えている場合、この点は重点的にチェックすべきです。
比較する際の具体的なチェックポイントは以下の通りです。
- 居抜き物件の掲載数:
サイト内に「居抜き物件」専門のカテゴリや特集ページがあるかを確認しましょう。その上で、希望エリア・業種で検索した際に、どれくらいの数の居抜き物件がヒットするかを比較します。居抜き物件を専門に扱うサイト(例:居抜き市場、居抜き店舗.comなど)は、当然ながら豊富な情報を持っています。 - 情報の詳細さ:
単に「居抜き」と記載されているだけでなく、どのような内装や設備が残っているのかが具体的に記載されているかが重要です。- 内装: 「カウンター席あり」「個室あり」「テーブル席〇卓」など
- 厨房設備: 「3口コンロ」「業務用冷蔵庫」「製氷機」「フライヤー」など、具体的な機器名や型番まで記載があるとより良いです。
- 写真: 内装や設備の写真が複数枚掲載されているか。写真が少ない、あるいは画質が悪い場合は、実際の状態を把握しにくくなります。
- 造作譲渡料の明記:
居抜き物件には、内装や設備を譲り受けるための対価として「造作譲渡料」が発生する場合があります。この金額が「無料」「〇〇万円」「応相談」など、明確に記載されているかを確認しましょう。記載がない場合は、問い合わせてみないと分からず、手間がかかります。中には「造作譲渡料0円」の物件だけを絞り込んで検索できるサイトもあり、非常に便利です。 - 前のテナントの情報:
可能な範囲で、以前のテナントがどのような業種の店舗だったのかが記載されていると、非常に参考になります。同じ業種であれば、許認可の取得がスムーズに進む可能性があるからです。
居抜き物件探しは、宝探しに似ています。自分のコンセプトにぴったり合致する設備が整った物件が見つかれば、数百万円単位のコスト削減と、数ヶ月単位の時間短縮が実現できます。居抜き物件の情報が豊富で、かつ詳細なサイトを選ぶことが、その「お宝」に巡り会うための近道と言えるでしょう。
⑤ サポート体制の充実度
物件を探して契約するだけで終わり、ではないのが店舗開業です。特に初めて開業する人にとっては、物件探しと並行して、事業計画の策定、資金調達、内装デザイン、各種行政手続きなど、やるべきことが山積しています。
そこで比較ポイントとなるのが、物件情報の提供に留まらない「サポート体制の充実度」です。手厚いサポートを提供している物件サイトは、単なる情報媒体ではなく、開業を成功に導くための心強いパートナーとなり得ます。
具体的に、以下のようなサポートが提供されているかを確認しましょう。
- 開業相談・コンサルティング:
「どんなエリアで開業すべきか?」「事業計画書の書き方が分からない」といった根本的な悩みに対して、専門のコンサルタントが相談に乗ってくれるサービスです。市場調査データに基づいた出店エリアの提案や、事業計画のブラッシュアップを手伝ってくれるサイトもあります。 - 資金調達サポート:
自己資金だけでは足りない場合、日本政策金融公庫からの融資や、各種補助金・助成金の申請が必要になります。これらの融資申し込みに必要な書類作成のサポートや、金融機関の紹介を行ってくれるサービスは、資金面に不安がある人にとって非常に価値があります。 - 専門家の紹介:
店舗開業には、内装デザイナー、施工業者、税理士、行政書士など、様々な専門家の協力が不可欠です。信頼できる専門家を自力で探すのは大変ですが、サイト側で提携している優良な専門家を紹介してくれるサービスがあれば、安心して依頼できます。 - 問い合わせへの対応:
物件に関する問い合わせをした際の、レスポンスの速さや丁寧さも重要な指標です。迅速かつ的確な回答をくれる担当者がいるサイトは、信頼性が高いと言えます。会員登録後のフォローコールや、定期的な情報提供など、能動的なサポートがあるかも確認しましょう。 - 開業後のサポート:
集客支援や、仕入れ業者の紹介、人材採用のサポートなど、開業後の運営まで見据えたサービスを提供しているサイトもあります。
もちろん、これらのサポートが不要な経験豊富な方もいるでしょう。しかし、特に初開業の方や、異業種からの参入を考えている方にとっては、こうした付加価値の高いサポート体制がサイト選びの決定打になることも少なくありません。公式サイトの「開業支援サービス」や「よくある質問」といったページを確認し、どのようなサポートが受けられるのかを事前に比較検討しておくことをお勧めします。
⑥ 運営会社の信頼性
最後に、しかし最も重要な比較ポイントとして、サイトを運営している会社の信頼性が挙げられます。店舗物件という高額な取引を仲介するプラットフォームだからこそ、その運営元が信頼に足る組織であるかどうかをしっかりと見極める必要があります。
信頼性を判断するためのチェックポイントは以下の通りです。
- 宅地建物取引業免許の有無:
不動産の仲介や代理を行うためには、国土交通大臣または都道府県知事から「宅地建物取引業」の免許を受ける必要があります。サイトのフッター(最下部)や会社概要ページに、「宅地建物取引業免許番号(例:国土交通大臣(1)第〇〇〇〇号)」が明記されているかを必ず確認してください。この記載がないサイトは、法的に仲介業務を行う資格がなく、論外です。免許番号のカッコ内の数字は免許の更新回数を示しており、数字が大きいほど業歴が長いことを意味します(5年ごとに更新)。 - 運営会社の情報:
会社概要ページを確認し、設立年月日、資本金、代表者名、所在地などの基本情報がきちんと公開されているかを見ましょう。設立から年数が経っている、あるいは大手グループの傘下であるといった点は、一つの安心材料になります。 - 実績や取引事例:
「成約実績〇〇件」といった具体的な数字や、どのような業種の開業をサポートしてきたかといった実績が公開されているかも参考になります。ただし、冒頭で述べた通り、特定の企業の成功事例を鵜呑みにするのではなく、あくまで運営会社の経験値を示す指標として捉えましょう。 - プライバシーポリシーの明記:
会員登録などで個人情報を提供することになるため、個人情報の取り扱いに関する方針(プライバシーポリシー)が明確に示されており、SSL(通信の暗号化)が導入されているかどうかも、セキュリティ意識を測る上で重要です。 - 第三者からの評価:
インターネット上の口コミや評判は玉石混交ですが、参考の一つにはなります。ただし、極端な意見に惑わされず、複数の情報源を元に総合的に判断することが大切です。最終的には、公式サイトに掲載されている客観的な情報(免許番号や会社情報)を基に判断するのが最も確実です。
一見すると地味な確認作業ですが、この一手間を惜しまないことが、悪質な業者とのトラブルを避け、安心して物件探しを進めるための重要な防御策となるのです。
【2024年最新】店舗物件サイトおすすめ20選
ここからは、これまでに解説した比較ポイントを踏まえ、2024年最新の情報に基づいたおすすめの店舗物件サイトを20件、厳選してご紹介します。大手ポータルサイトから、特定の分野に強みを持つ専門サイトまで幅広くピックアップしましたので、ご自身の目的や業種に合わせて最適なサイトを見つけるための参考にしてください。
まずは、これから紹介するサイトの特徴を一覧表にまとめます。
サイト名 | 特徴 | 得意な業種 | 居抜き物件 |
---|---|---|---|
店舗スマート | 居抜き・M&A、手厚い開業支援 | 飲食店 | ◎ |
居抜き市場 | 飲食店特化の居抜き専門サイト | 飲食店 | ◎ (専門) |
店舗そのままオークション | オークション形式、造作譲渡料0円も | 飲食店 | ◎ |
物件さがしやす | スピード感のある物件探し | 飲食店 | ◎ |
athome(アットホーム) | 圧倒的な物件数、全国対応 | 全般 | 〇 |
SUUMO(スーモ) | 高い知名度と使いやすい検索機能 | 全般 | 〇 |
LIFULL HOME’S | 多角的な検索、物件情報の質 | 全般 | 〇 |
不動産ジャパン | 公的団体運営による高い信頼性 | 全般 | △ |
HAYAGARI(はやがり) | 退去予定の物件を先行して探せる | 全般 | 〇 |
ideal(イデアル) | 美容室・サロン系に特化 | 美容室・サロン | ◎ |
ぶけなび | 飲食店向け、物件リクエスト機能 | 飲食店 | ◎ |
居抜き店舗.com | 飲食店.COM内の居抜き専門サイト | 飲食店 | ◎ (専門) |
ABC店舗 | 首都圏の飲食店物件に強み | 飲食店 | ◎ |
テンポスマート | スターツグループ運営、首都圏中心 | 全般 | 〇 |
飲食店.COM | 飲食店開業の総合支援プラットフォーム | 飲食店 | ◎ |
貸店舗.com | 首都圏特化、業種別の探しやすさ | 全般(特に飲食店) | 〇 |
RETRIP Biz | おでかけメディアと連携、集客支援 | 飲食店、小売店 | 〇 |
テナントショップ・ネットワーク | 全国FC展開、地域密着型 | 全般 | 〇 |
ケンビジネスポート | 都心部のオフィス・店舗に強み | 全般 | △ |
M&Aオークション | 事業承継・M&Aとしての店舗探し | 全般 | ◎ |
① 店舗スマート
手厚い開業支援とM&Aに強みを持つ専門サイト
「店舗スマート」は、株式会社店斬が運営する店舗物件情報サイトです。特に飲食店向けの居抜き物件に強く、造作譲渡価格が0円の物件も多数掲載されています。このサイトの最大の特徴は、物件探しだけでなく、事業計画の策定から資金調達、内装、人材採用、販促まで、開業に関わるあらゆるプロセスをワンストップでサポートしてくれる点にあります。初めて開業する方や、多角的なサポートを求める方にとって非常に心強い存在です。また、店舗の売却や事業譲渡(M&A)にも対応しており、閉店を考えているオーナーと新規開業希望者とをマッチングするサービスも提供しています。
参照:店舗スマート 公式サイト
② 居抜き市場
飲食店特化型の代表的な居抜き物件サイト
株式会社店舗市場が運営する「居抜き市場」は、その名の通り、飲食店の居抜き物件に特化した専門サイトです。長年の運営実績があり、業界内での信頼性も高いです。最大の魅力は、豊富な物件数と情報の専門性。物件ごとに厨房設備の詳細やレイアウトのポイントなどが詳しく解説されており、具体的な出店イメージを掴みやすいのが特徴です。「造作譲渡料0円」や「ラーメン店向き」「カフェ向き」といった、飲食店ならではのこだわり条件で検索できる機能も充実しています。飲食店での独立開業を目指すなら、まず登録しておきたいサイトの一つです。
参照:居抜き市場 公式サイト
③ 店舗そのままオークション
オークション形式で掘り出し物が見つかる可能性
株式会社M&Aオークションが運営する、ユニークな特徴を持つサイトです。退去を希望する店舗オーナーが内装・設備をオークション形式で売却し、次の入居者を募集します。入札によって価格が決まるため、交渉次第では非常に安い価格で内装・設備一式を手に入れられる可能性があります。中には、最低落札価格が0円の物件も存在します。サイト上では、過去の落札実績も公開されており、相場観を掴む参考になります。掘り出し物を見つける楽しみがあり、コストを徹底的に抑えたいと考える方におすすめのサイトです。
参照:店舗そのままオークション 公式サイト
④ 物件さがしやす
スピード感を重視した飲食店向け物件サイト
「物件さがしやす」は、前述の「居抜き市場」と同じ株式会社店舗市場が運営しています。サイト名の通り、ユーザーが「探しやすく」、スピーディーに物件を見つけられることをコンセプトに設計されています。シンプルで直感的なインターフェースが特徴で、希望条件に合った物件を素早くピックアップできます。こちらも飲食店、特に居抜き物件に強みを持っており、豊富な物件情報の中から効率的に探したいというニーズに応えてくれます。「居抜き市場」と併用することで、より多くの情報にアクセスできます。
参照:物件さがしやす 公式サイト
⑤ athome(アットホーム)
業界トップクラスの物件数を誇る大手ポータルサイト
アットホーム株式会社が運営する、日本最大級の不動産情報ポータルサイトです。住宅情報のイメージが強いですが、「貸店舗」の専門ページも非常に充実しています。最大の強みは、全国を網羅する圧倒的な掲載物件数です。都市部から地方まで、あらゆるエリア・業種の物件情報が集まっているため、物件探しの第一歩として、市場の相場観を掴むのに最適です。検索機能も洗練されており、「居抜き」「飲食店可」などの条件で絞り込むことも可能です。まずは広く情報を集めたいという段階で非常に役立ちます。
参照:athome 公式サイト
⑥ SUUMO(スーモ)
抜群の知名度と使いやすさを両立した大手ポータル
株式会社リクルートが運営する「SUUMO」も、athomeと並ぶ巨大不動産ポータルサイトです。緑色のキャラクター「スーモ」でおなじみであり、その高い知名度とブランド力が特徴です。店舗物件に関しても豊富な情報量を誇り、特にユーザーインターフェース(UI)の使いやすさには定評があります。地図を見ながら物件を探せる機能や、スマートフォンアプリの操作性が高く、ストレスなく物件探しを進められます。大手ならではの安心感と、洗練された使い勝手を求める方におすすめです。
参照:SUUMO(テナント) 公式サイト
⑦ LIFULL HOME’S(ライフルホームズ)
多角的な検索機能と質の高い情報が魅力
株式会社LIFULLが運営する大手不動産ポータルサイトです。「LIFULL HOME’S 貸店舗」として専門ページを展開しており、物件情報の「質」にこだわっているのが特徴です。物件写真の枚数が多く、パノラマ画像や動画で内見できる物件もあります。また、「気になるお店の近くで探す」といったユニークな検索機能も提供しています。物件情報だけでなく、開業ノウハウに関するコラムや、各種データ(路線価、公示地価など)も充実しており、多角的な視点から物件を検討するのに役立ちます。
参照:LIFULL HOME’S 貸店舗 公式サイト
⑧ 不動産ジャパン
公的団体が運営する信頼性抜群のサイト
公益財団法人不動産流通推進センターが運営する総合不動産情報サイトです。全国の不動産流通団体が加盟しており、その情報の信頼性の高さは他のサイトと一線を画します。派手さはありませんが、誠実で正確な情報提供を旨としており、安心して利用できます。「おとり広告」などの心配が少ないのも大きなメリットです。掲載物件数は大手ポータルに及ばない場合もありますが、信頼できる情報源として、他のサイトと併用する価値は十分にあります。
参照:不動産ジャパン 公式サイト
⑨ HAYAGARI(はやがり)
退去予定の「未来の空き物件」を探せる
株式会社ユニオン・Willが運営する、ユニークなコンセプトのサイトです。「はやがり」とは、まだテナントが営業中であるものの、近々退去することが決まっている物件を指します。このサイトでは、そうした物件情報を先行して入手できるため、一般公開される前にアプローチすることが可能です。ライバルが少ない段階で交渉を始められるため、好条件の物件を確保できる可能性が高まります。いち早く優良物件の情報をキャッチしたいという、情報感度の高い方におすすめです。
参照:HAYAGARI 公式サイト
⑩ ideal(イデアル)
美容室・サロン系の開業ならまずチェックしたい専門サイト
株式会社idealが運営する、美容室、ネイルサロン、エステサロン、アイラッシュサロンといった「ビューティーサロン」の開業に特化した物件サイトです。美容サロン向けの居抜き物件や、開業に適した物件情報が豊富に掲載されています。サロン開業に不可欠な保健所の検査基準や、必要な設備に関する専門知識を持ったスタッフがサポートしてくれるため、安心して相談できます。美容業界で独立を考えている方にとっては、必須ともいえる専門サイトです。
参照:ideal 公式サイト
⑪ ぶけなび
飲食店に特化し、物件リクエストも可能
株式会社アイデアルが運営する、飲食店専門の店舗物件サイトです。首都圏を中心に、豊富な飲食店向け物件を取り扱っています。サイトに掲載されている物件だけでなく、希望条件を登録しておくと、非公開物件を含めて担当者が物件を探してくれる「物件リクエスト」機能が強みです。自分では見つけられなかった物件をプロの視点で提案してもらえる可能性があります。積極的に物件提案を受けたい、飲食店開業希望者におすすめです。
参照:ぶけなび 公式サイト
⑫ 居抜き店舗.com
「飲食店.COM」が運営する居抜き専門サイト
後述する「飲食店.COM」を運営する株式会社シンクロ・フードによる、飲食店の居抜き物件に特化したサイトです。飲食店業界に深い知見を持つ会社が運営しているため、情報の信頼性と専門性は非常に高いです。詳細な設備情報や、360°パノラマ写真など、オンラインで物件を深く理解するためのコンテンツが充実しています。姉妹サイトである「飲食店.COM」と連携し、物件探しから開業準備まで一気通貫でサポートを受けられます。
参照:居抜き店舗.com 公式サイト
⑬ ABC店舗
首都圏の飲食店物件探しで頼れる存在
株式会社ABC店舗が運営する、特に首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)の飲食店物件に強みを持つサイトです。地域に密着し、長年培ってきたネットワークを活かした独自の物件情報を多数保有しています。物件の仲介だけでなく、店舗の設計・デザイン・施工までワンストップで手掛けているのも大きな特徴です。デザイン性の高い店舗を作りたい、内装まで含めて相談したいという方に適しています。
参照:ABC店舗 公式サイト
⑭ テンポスマート
大手不動産グループの安心感と豊富な情報量
スターツグループの一員であるスターツ商事株式会社が運営しています。大手不動産グループならではのネットワークを活かし、首都圏を中心に豊富な貸店舗・貸事務所情報を提供しています。飲食店から物販、クリニックまで、幅広い業種に対応しているのが特徴です。グループ力を活かした信頼性の高さと、安定した情報提供が魅力で、安心して利用できるサイトの一つです。
参照:テンポスマート 公式サイト
⑮ 飲食店.COM
物件探しから運営までを網羅する総合プラットフォーム
株式会社シンクロ・フードが運営する、飲食店開業を目指す人にとっての「インフラ」ともいえる総合支援サイトです。物件情報(居抜き店舗.comと連携)はもちろんのこと、厨房設備の購入、仕入れ業者の選定、求人、M&A情報まで、飲食店経営に関わるあらゆる情報が集約されています。開業ノウハウに関する記事コンテンツも非常に充実しており、情報収集のハブとして活用できます。飲食店を開業するなら、必ずブックマークしておくべきサイトです。
参照:飲食店.COM 公式サイト
⑯ 貸店舗.com
首都圏に特化した、探しやすい物件サイト
株式会社ネクストが運営する、首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)の貸店舗情報に特化したサイトです。エリアや路線、駅からの検索はもちろん、「カフェ・喫茶店」「ラーメン・中華」「居酒屋・ダイニングバー」といった業種別のカテゴリが細かく設定されており、自分の目的に合った物件を探しやすいのが特徴です。地域を絞って集中的に物件を探したい方にとって、使い勝手の良いサイトと言えます。
参照:貸店舗.com 公式サイト
⑰ RETRIP Biz
おでかけメディア「RETRIP」と連携した新しい形の支援
月間2,000万人以上が利用するおでかけメディア「RETRIP」を運営する株式会社retripが提供する、店舗オーナー向けのビジネス支援サービスです。物件情報の提供も行っており、特にメディアと連携した集客支援に強みがあります。開業後の集客に不安がある方や、Webマーケティングを重視する方にとって、新しい選択肢となるでしょう。飲食店や小売店など、一般消費者をターゲットとする業種に適しています。
参照:RETRIP Biz 公式サイト
⑱ テナントショップ・ネットワーク
全国の地域密着型ネットワークが強み
株式会社C.B.S.が本部となり、全国にフランチャイズ展開している店舗専門の不動産ネットワークです。各地域の加盟店が、その土地ならではの情報を活かして物件探しをサポートしてくれます。全国チェーンでありながら、地域密着のきめ細やかな対応が期待できるのが最大のメリットです。地方都市や郊外での開業を検討している場合、地元の有力なパートナーとなってくれる可能性があります。
参照:テナントショップ・ネットワーク 公式サイト
⑲ ケンビジネスポート
都心部のハイクラスな物件探しに
高級不動産仲介で知られるケン・コーポレーションのグループ会社が運営しています。主に都心部のオフィスや店舗物件を取り扱っており、比較的大規模でグレードの高い物件に強みがあります。法人向けのサービスが中心ですが、個人で質の高い物件を探している場合にも対応可能です。ブランドイメージを重視する業態や、都心一等地での出店を狙う場合に有力な選択肢となります。
参照:ケンビジネスポート 公式サイト
⑳ M&Aオークション
事業承継として店舗を手に入れる選択肢
「店舗そのままオークション」の親サービスであり、株式会社M&Aオークションが運営しています。店舗物件単体ではなく、店舗事業そのものをM&A(事業承継)の形で取得することを目的としたプラットフォームです。すでに顧客や従業員、運営ノウハウが確立された状態で事業をスタートできるため、リスクを抑えて開業したい場合に有効な手法です。全く新しい形の「店舗探し」として、検討してみる価値のある選択肢です。
参照:M&Aオークション 公式サイト
店舗物件の主な種類
店舗物件を探す上で、最低限知っておくべき物件の種類が「居抜き物件」と「スケルトン物件」です。この二つの違いを理解することは、事業計画、特に初期投資額と開業までのスケジュールを立てる上で非常に重要です。それぞれのメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。
居抜き物件
居抜き物件とは、前のテナントが使用していた内装や設備(厨房機器、空調、什器など)が残ったままの状態で貸し出される物件を指します。特に飲食店や美容室など、専門的な設備投資が大きくなる業種で人気があります。
メリット
- 初期投資の大幅な削減: 居抜き物件最大のメリットは、何と言ってもコスト削減効果です。スケルトンから内装工事を行い、設備をすべて新品で揃える場合に比べて、数百万円から、場合によっては1,000万円以上の初期投資を圧縮できます。造作譲渡料(内装・設備の対価)がかかる場合もありますが、それでも新規に設置するよりは安く済むケースがほとんどです。
- 開業までの期間短縮: 内装工事や設備設置にかかる時間を大幅に短縮できるため、物件契約から開業までの期間を数ヶ月単位で短くすることができます。これにより、開業準備期間中の家賃負担(空家賃)を減らし、早く収益化を開始できます。
- インフラの確認が容易: 電気、ガス、水道、排気などのインフラ設備がすでに整っているため、容量が足りるか、希望の業態で営業可能かといった判断がしやすいという利点もあります。
デメリット
- デザイン・レイアウトの自由度が低い: すでに内装や設備の配置が決まっているため、自分の理想とする店舗コンセプトを100%反映させることが難しい場合があります。既存のレイアウトに合わせた事業計画を立てる必要があります。
- 設備の老朽化リスク: 残されている設備は中古品であるため、すぐに故障したり、性能が低下していたりするリスクがあります。修理や買い替えで、結果的に余計なコストがかかってしまう可能性も考慮しなければなりません。内見時には、設備の製造年月日や動作状況を念入りにチェックすることが不可欠です。
- 前の店のイメージの継承: 前の店が繁盛店であればプラスに働くこともありますが、評判が悪かったり、すぐに閉店してしまったりした場合は、そのネガティブなイメージを引きずってしまう恐れがあります。看板や外装を大きく変更するなど、イメージを刷新するための工夫が必要になる場合があります。
スケルトン物件
スケルトン物件とは、建物の構造体(床、壁、天井)がむき出しになった、内装が何もない状態の物件を指します。「コンクリート打ちっ放し」の状態をイメージすると分かりやすいでしょう。
メリット
- デザイン・レイアウトの自由度が非常に高い: 何もない状態から店舗を作り上げるため、自分のブランドイメージやコンセプトを完全に反映させた、オリジナリティの高い空間を創造できます。動線や客席の配置、内装の素材まで、すべてを自由に設計できるのが最大の魅力です。
- 新品の設備を導入できる: 厨房機器や空調などをすべて新品で導入するため、故障のリスクが低く、最新の省エネ性能の高い機器を選ぶこともできます。長期的な視点で見れば、ランニングコストやメンテナンス費用を抑えることに繋がります。
- 誰のイメージにも染まっていない: 前の店のイメージがないため、ゼロから自分のお店のブランドイメージを構築できます。顧客に新しい価値を提供するという点で、クリーンなスタートを切ることができます。
デメリット
- 初期投資が高額になる: 内装工事費、電気・ガス・水道の配管工事費、空調・排気設備の設置費、厨房機器の購入費など、すべてをゼロから作り上げるため、初期投資は非常に高額になります。事業計画の段階で、詳細な見積もりを取り、十分な資金を確保しておく必要があります。
- 開業までの期間が長い: 設計から始まり、各種工事、設備の搬入・設置など、多くの工程を経るため、物件契約から開業までに半年以上かかることも珍しくありません。その間の空家賃も発生するため、資金計画には余裕を持たせる必要があります。
- 退去時の原状回復義務: 契約終了時には、入居時の状態、つまりスケルトン状態に戻して返却する「原状回復」が義務付けられているのが一般的です。この解体工事にも費用がかかることを念頭に置いておく必要があります。
店舗物件探しの流れ7ステップ
理想の店舗物件を見つけるためには、やみくもに探し始めるのではなく、計画的かつ段階的に進めることが重要です。ここでは、物件探しを成功に導くための標準的な7つのステップを解説します。
① 事業計画とコンセプトの明確化
物件探しを始める前に、まず行うべき最も重要なステップがこれです。どのようなお店を、誰に、何を、どのように提供するのかという事業の根幹を具体的に固めます。
- コンセプト: 店舗の基本理念。例:「地元の有機野菜を使った健康志向のカフェ」「仕事帰りのビジネスパーソンが気軽に立ち寄れる隠れ家バル」
- ターゲット顧客: 年齢、性別、職業、ライフスタイルなど、どのようなお客様に来てほしいのかを明確にします。
- 提供メニュー・サービスと価格帯: 具体的な商品やサービス内容と、それに見合った価格設定を検討します。
- 収支計画: 売上予測、原価、人件費、家賃などの経費を算出し、どれくらいの利益が見込めるのかをシミュレーションします。
この事業計画が、後続のすべてのステップの「羅針盤」となります。これが曖昧なままでは、どのような立地や広さの物件が最適なのかを判断できません。
② 希望条件の整理(エリア・広さ・予算)
ステップ①で明確にした事業計画とコンセプトに基づき、物件に求める具体的な条件をリストアップします。
- エリア: ターゲット顧客が多く集まる場所はどこか?競合店の状況は?(例:オフィス街、住宅街、商店街、駅前など)
- 広さ(坪数): 必要な客席数、厨房やバックヤードのスペースから、適切な面積を算出します。
- 予算(賃料): 収支計画に基づき、無理なく支払い続けられる家賃の上限を決定します。一般的に、家賃は月間売上予測の10%以内が目安とされています。
- その他の条件: 1階路面店か空中階か、居抜きかスケルトンか、必要な設備(動力、ガス容量など)は何か、といった詳細な条件を洗い出します。
これらの条件に優先順位をつけておくと、多くの物件を比較検討する際に判断がしやすくなります。
③ 物件サイトでの情報収集
いよいよ、この記事で紹介したような店舗物件サイトを活用して、具体的な物件情報を集めるフェーズです。
ステップ②で整理した希望条件を入力して検索し、候補となる物件をリストアップしていきます。この段階では、少しでも可能性があると感じたら、あまり厳しく絞りすぎず、幅広く情報を集めることがポイントです。大手ポータルサイトと専門サイトを併用し、毎日新着情報をチェックする習慣をつけましょう。気になる物件は「お気に入り」機能で保存し、リスト化しておきます。
④ 不動産会社への問い合わせ
物件リストの中から特に気になる物件が見つかったら、掲載している不動産会社に問い合わせを行います。
問い合わせの際には、単に「物件を見たい」と伝えるだけでなく、ステップ①で作成した事業計画の概要や、自身の熱意を伝えることが重要です。そうすることで、不動産会社の担当者も「本気で探している人だ」と認識し、より親身に対応してくれます。また、問い合わせた物件がすでに契約済みだった場合でも、条件に合う別の未公開物件を紹介してもらえる可能性が高まります。信頼できる担当者との関係を築くことが、良い物件に出会うための鍵となります。
⑤ 現地での内見と周辺調査
不動産会社とアポイントを取り、実際に物件を内見します。内見は、物件の良し悪しを判断する最も重要なプロセスです。
- 内見時のチェックポイント:
- 設備: 電気・ガス・水道の容量、空調・換気の状態、ダクトの位置、防水の状態などを細かく確認。
- 実測: メジャーを持参し、図面と実際の寸法が合っているか、計画している什器が収まるかなどを実測。
- 状態: 壁や床の傷、雨漏りの跡、臭いなどがないかを確認。
- 周辺調査:
物件の中だけでなく、必ず周辺環境を自分の足で歩いて調査します。時間帯(平日・休日、昼・夜)を変えて何度も訪れ、人通りの量や層、競合店の状況、駅からの実際のアクセス、地域の雰囲気などを肌で感じることが不可欠です。
⑥ 申し込みと審査
内見の結果、契約したい物件が見つかったら、不動産会社を通じて「入居申込書(買付証明書)」を提出します。この書類には、希望する賃料や契約条件などを記載します。
申込書が提出されると、貸主(オーナーや管理会社)による入居審査が行われます。審査では、事業計画の実現可能性や、申込者の財務状況、人柄などが総合的に判断されます。事業計画書や自己資金を証明する書類の提出を求められることが多いため、事前に準備しておきましょう。
⑦ 賃貸借契約の締結
審査に通過すると、いよいよ賃貸借契約の締結です。契約に先立ち、宅地建物取引士から「重要事項説明」を受けます。契約期間、賃料、禁止事項、退去時の原状回復義務など、非常に重要な内容が含まれるため、不明な点があればその場で必ず質問し、納得できるまで確認してください。
契約内容に合意したら、契約書に署名・捺印し、保証金や礼金、仲介手数料などの初期費用を支払います。これですべての手続きが完了し、晴れて物件の鍵が引き渡されます。
店舗物件探しでよくある質問
最後に、店舗物件探しに関して多くの方が抱く疑問について、Q&A形式でお答えします。
良い物件を見つけるコツは?
良い物件は、ただ待っているだけでは見つかりません。以下の4つのポイントを意識して、積極的に行動することが重要です。
- 足で稼ぐ: 物件サイトで情報を集めることは基本ですが、最終的には自分の足で希望エリアを歩き回ることが不可欠です。「貸店舗」の貼り紙が出ている物件に直接連絡したり、空き地や建設中の建物を見つけて所有者を調べたりすることで、思わぬ掘り出し物に出会うことがあります。街の雰囲気を肌で感じることで、サイトの情報だけではわからない発見もあります。
- 複数の不動産会社と繋がる: 1社だけに絞らず、複数の不動産会社、特にそのエリアに強い地域密着型の会社とコンタクトを取り、良好な関係を築くことが重要です。自分の熱意や具体的な事業計画を伝えることで、「この人に紹介したい」と思ってもらえれば、未公開の優良物件情報を優先的に回してもらえる可能性が高まります。
- スピード感を持つ: 好条件の物件は、情報が公開されるとすぐに申し込みが殺到します。「これだ」と思える物件に出会ったら、迷わずすぐに申し込む決断力とスピード感が求められます。そのためにも、事前に事業計画や資金計画を完璧に準備しておき、いつでも動ける状態にしておくことが大切です。
- 100%を求めない: 「駅徒歩1分、1階路面店、新築で家賃が格安」といった、すべての条件を満たす完璧な物件は、まず存在しません。絶対に譲れない条件と、ある程度妥協できる条件を明確にしておくことが重要です。80%の条件を満たしていれば良しとするなど、現実的な視点で判断することが、契約に繋がるコツです。
物件探しにかかる期間の目安は?
物件探しにかかる期間は、業種、エリア、求める条件によって大きく異なりますが、一般的には3ヶ月から半年程度を見ておくのが現実的です。
- 事業計画・情報収集フェーズ(1〜2ヶ月): コンセプトを固め、サイトで物件情報を集め始める期間。
- 内見・交渉フェーズ(1〜2ヶ月): 複数の物件を内見し、不動産会社とやり取りする期間。
- 申込・契約フェーズ(1ヶ月): 申し込み、審査、契約手続きにかかる期間。
これはあくまで物件探しそのものにかかる期間です。事業計画の策定から始め、契約後に内装工事を行う場合、トータルでは1年以上かかるケースも珍しくありません。特に人気エリアや特殊な条件を求める場合は、長期戦を覚悟しておく必要があります。余裕を持ったスケジュールを立てることが、焦りによる判断ミスを防ぎます。
未公開物件を紹介してもらう方法は?
競争の少ない「未公開物件」は非常に魅力的です。これを紹介してもらうためには、不動産会社から「優良な顧客」として認識される必要があります。
そのための最も効果的な方法は、信頼できる不動産会社の担当者を見つけ、密にコミュニケーションを取ることです。具体的には、以下の行動が有効です。
- 詳細な事業計画書を持参する: しっかりと作り込まれた事業計画書を提示することで、あなたの本気度と事業の実現可能性をアピールできます。
- 希望条件を具体的に伝える: 「良い物件があったら教えてください」という漠然とした依頼ではなく、「〇〇駅周辺で、15坪前後、重飲食可能な居抜き物件を家賃〇〇万円以内で探しています」と具体的に伝えることで、担当者は探しやすくなります。
- 定期的に連絡を取る: 一度問い合わせただけで終わらせず、定期的に連絡を取って進捗を報告したり、情報がないかを確認したりすることで、あなたの存在を忘れられないようにします。
最終的には、担当者との人間関係が重要になります。「この人のためなら、特別な情報を出してあげよう」と思わせるような、誠実で熱意あるコミュニケーションを心がけましょう。
内見の際にチェックすべきポイントは?
内見は、物件の運命を決める重要な機会です。デザインや雰囲気だけでなく、事業運営に直接関わる機能的な側面を徹底的にチェックする必要があります。
- インフラ設備:
- 電気: 契約アンペア数を確認。必要な厨房機器や空調を動かすのに十分な容量があるか。足りない場合、増設工事は可能か、費用は誰が負担するか。
- ガス: ガスの種類(都市ガス/プロパン)と、ガスメーターの号数(供給能力)を確認。
- 水道: 給排水管の口径と位置を確認。グリストラップ(油水分離槽)の有無と状態(特に飲食店)。
- 排気・換気: ダクトの位置、排気能力、排気口の向き(近隣への影響)。
- 建物の構造・状態:
- 防水: 厨房やトイレなど、水回りになる予定の場所の防水性能。
- 天井高: 実際の高さを測り、開放感や設置したい照明、空調などが収まるかを確認。
- 搬入経路: 大型冷蔵庫や什器などを搬入するための十分な間口や通路、エレベーターがあるか。
- 臭いや騒音: 物件内や周辺の臭い、近隣からの騒音などを確認。
- その他:
- 過去のテナント: 以前はどのような店だったのか、なぜ退去したのかを可能な範囲でヒアリングする。
- 携帯電話の電波状況: 意外と見落としがちですが、顧客満足度に関わる重要なポイントです。
メジャー、メモ帳、カメラ、水平器などを持参し、気になった点はすべて記録・撮影しておきましょう。複数の物件を比較検討する際に、客観的なデータが役立ちます。
まとめ
本記事では、店舗開業の成功を左右する「店舗物件探し」に焦点を当て、店舗物件サイトの基礎知識からメリット、失敗しないための比較ポイント、そして2024年最新のおすすめサイト20選まで、網羅的に解説してきました。
店舗物件サイトは、時間や場所の制約なく膨大な情報にアクセスできる、現代の物件探しに不可欠なツールです。しかし、その真価を発揮させるためには、サイトの種類(ポータルサイトと専門サイト)を理解し、自分の目的や業種に合わせて使い分けることが重要です。
サイトを選ぶ際には、掲載物件数だけでなく、「希望エリアの充実度」「検索機能の使いやすさ」「居抜き物件の取り扱い」「サポート体制」「運営会社の信頼性」という6つの比較ポイントを総合的に評価しましょう。
そして何より重要なのは、物件探しを始める前に、事業の根幹となる「事業計画とコンセプト」を徹底的に練り上げることです。明確なビジョンがあって初めて、どのような物件が自分にとって最適なのかという判断基準が生まれます。
物件探しは、情報収集、不動産会社との交渉、現地調査、そして迅速な意思決定が求められる、まさに情報戦であり、行動力の勝負です。本記事でご紹介した知識やサイト、そして具体的な7つのステップが、あなたの理想の店舗物件探しの一助となれば幸いです。
最適な物件との出会いは、あなたのビジネスの成功への力強い第一歩です。 多くの選択肢の中から、未来のあなたの城となる最高の場所を見つけ出してください。