自分にぴったりの賃貸物件を探すためには、数多く存在する賃貸サイトの中から最適なものを選ぶことが最初の重要なステップです。物件数の多さ、検索機能の使いやすさ、得意なエリア、そして手数料の安さなど、賃貸サイトにはそれぞれ異なる特徴があります。
この記事では、2024年最新のおすすめ賃貸サイト12選を徹底比較し、それぞれの強みと弱みを詳しく解説します。さらに、ポータルサイト、不動産会社サイト、特化型サイトといった種類ごとの違いから、自分に合ったサイトを選ぶための6つの具体的なポイントまで、網羅的にご紹介します。
部屋探しの目的別に最適なサイトの選び方や、理想の部屋を見つけるための探し方のコツ、そして賃貸契約から入居までの流れについても詳しく解説しているため、これから部屋探しを始める方はもちろん、これまでなかなか良い物件に出会えなかった方も、ぜひ参考にしてください。
この記事を最後まで読めば、あなたに最適な賃貸サイトが見つかり、効率的かつ満足度の高い部屋探しを実現できるでしょう。
目次
おすすめの賃貸サイト比較一覧表
まずは、今回ご紹介する主要な賃貸サイト12選の特徴を一覧表にまとめました。各サイトがどのような強みを持っているのか、一目で比較検討できます。詳細な解説は次の章で行いますので、ここでは全体像を把握するための参考にしてください。
サイト名 | 特徴 | 掲載物件数の目安 | 得意なエリア | アプリの有無 | 運営会社 |
---|---|---|---|---|---|
SUUMO(スーモ) | 業界トップクラスの物件数と優れた検索機能。知名度・信頼性が高い。 | 非常に多い | 全国(特に都市部) | あり | 株式会社リクルート |
LIFULL HOME’S | 物件数の多さに加え、情報の質を重視。おとり物件対策に積極的。 | 非常に多い | 全国 | あり | 株式会社LIFULL |
at home | 地域密着型の不動産会社が多く加盟。掘り出し物が見つかる可能性。 | 多い | 全国(特に地方・郊外) | あり | アットホーム株式会社 |
CHINTAI | 若者や女性向けのコンテンツが豊富。独自のキャンペーンも魅力。 | 多い | 全国(特に都市部) | あり | 株式会社CHINTAI |
いい部屋ネット | 大東建託グループの物件が中心。自社管理物件が多く、品質が高い。 | 多い | 全国 | あり | 大東建託リーシング株式会社 |
アパマンショップ | 全国規模の店舗網と連携。オンライン接客やIT重説にも対応。 | 多い | 全国 | あり | アパマンショップネットワーク株式会社 |
ミニミニ | 仲介手数料が家賃の55%(税込)。敷金・礼金ゼロ物件も豊富。 | 普通 | 全国(主要都市中心) | あり | 株式会社ミニミニ |
レオパレス21 | 家具・家電付き物件のパイオニア。短期契約や学生・法人向けに強い。 | 普通 | 全国 | あり | 株式会社レオパレス21 |
Yahoo!不動産 | 大手サイトの物件をまとめて検索可能。PayPayポイントが貯まる場合も。 | 非常に多い | 全国 | なし | ヤフー株式会社 |
カナリー | アプリ特化型。直感的なUIとサクサク動く地図検索が人気。 | 多い | 全国(特に都市部) | あり | 株式会社BluAge |
goodroom | オリジナルリノベーション「TOMOS」など、おしゃれな物件に特化。 | 少ない | 主要都市中心 | あり | グッドルーム株式会社 |
イエプラ | チャットで相談できる不動産屋。深夜0時までプロが対応。 | 多い | 首都圏・関西など | あり | 株式会社エヌリンクス |
※掲載物件数は各サイトの公表値や一般的な認識に基づく目安であり、時期や検索条件によって変動します。
【2024年】おすすめの賃貸サイト12選
ここでは、前述の一覧表で紹介した12の賃貸サイトについて、それぞれの特徴や強みをさらに詳しく解説します。各サイトがどのようなユーザーに向いているのかを理解し、自分に合ったサイト選びの参考にしてください。
① SUUMO(スーモ)
SUUMO(スーモ)は、株式会社リクルートが運営する、知名度・物件数ともに業界トップクラスの賃貸ポータルサイトです。その圧倒的な情報量を背景に、都市部から地方まで全国の物件を網羅しており、「探しているエリアの物件がSUUMOにはない」というケースはほとんどありません。
最大の強みは、多彩で使いやすい検索機能です。家賃や間取りといった基本条件はもちろん、「敷金・礼金なし」「ペット相談可」「楽器相談可」「リノベーション」といった一般的なこだわり条件から、「オンライン内見可能」「DIY可」「初期費用カード決済可」など、多様化するライフスタイルに対応した細かい条件設定が可能です。また、「地図から探す」機能では、地図をなぞって直感的に検索範囲を指定できるため、土地勘のないエリアでも物件の位置関係を把握しながら探せます。
アプリの評価も高く、新着物件のプッシュ通知や希望条件の保存など、効率的な部屋探しをサポートする機能が充実しています。豊富な物件情報と優れた検索性を両立させているため、初めて部屋探しをする人から、特定の条件でじっくり探したい経験者まで、あらゆる層におすすめできる王道のサイトです。
参照:SUUMO(スーモ)公式サイト
② LIFULL HOME’S(ライフルホームズ)
LIFULL HOME’S(ライフルホームズ)は、SUUMOと並ぶ国内最大級の不動産ポータルサイトです。豊富な物件数もさることながら、特に力を入れているのが「情報の質」の担保です。
代表的な取り組みとして、おとり物件(既に契約済みにもかかわらず掲載され続けている物件など)の撲滅が挙げられます。掲載情報の定期的なパトロールや、ユーザーからの情報提供窓口を設置するなど、業界に先駆けて情報精度の向上に努めています。これにより、ユーザーは安心して物件探しに集中できます。
検索機能もユニークで、「見える!賃貸経営」では大家さんのコメントや物件への想いが見られたり、「地図で探す」機能では家賃相場や周辺施設の情報を地図上で確認できたりと、多角的な視点から物件を検討できます。また、「住まいの窓口」という無料相談サービスを提供しており、家探しの進め方やお金に関する悩みを専門アドバイザーに相談することも可能です。物件情報の信頼性を重視し、安心して部屋探しを進めたい人に最適なサイトです。
参照:LIFULL HOME’S公式サイト
③ at home(アットホーム)
at home(アットホーム)は、全国の不動産会社が加盟する老舗の不動産情報ネットワークです。SUUMOやLIFULL HOME’Sが一般ユーザー向けの広告媒体としての側面が強いのに対し、at homeは不動産会社間の情報流通システム(BtoB)から発展してきた歴史があります。
そのため、大手だけでなく、地域に根差した中小の不動産会社が多く加盟しているのが最大の特徴です。これにより、他の大手ポータルサイトには掲載されていないような、地元の不動産会社だけが持つ「掘り出し物」の物件が見つかる可能性があります。特に、地方や郊外の物件探しに強い傾向があります。
検索機能も充実しており、学生向けや新婚・カップル向け、一人暮らし向けなど、ライフステージに合わせた特集が組まれています。また、物件写真の点数が多く、パノラマ画像に対応した物件も豊富なため、部屋の隅々までオンラインで確認しやすいのも魅力です。大手サイトで見つからなかった場合に、セカンドオピニオン的に利用することで、思わぬ良い物件との出会いが期待できます。
参照:at home公式サイト
④ CHINTAI(チンタイ)
CHINTAI(チンタイ)は、テレビCMや情報誌でもおなじみの知名度が高い賃貸情報サイトです。特に、若者や女性をターゲットにしたコンテンツや物件特集が豊富な点が特徴です。
例えば、「女性のためのお部屋探し」特集では、オートロックや2階以上、独立洗面台付きといった、女性が重視する条件で物件を絞り込めるようになっています。また、学生や新社会人向けのコンテンツも充実しており、初めての一人暮らしをサポートする情報が満載です。
「ネットでCHINTAI」というキャッチフレーズの通り、オンラインでの部屋探しに力を入れており、LINEで物件情報を受け取ったり、不動産会社とやり取りしたりできるサービスも提供しています。ユニークなキャンペーンを頻繁に実施しているのも魅力の一つです。初めての一人暮らしで何から始めればいいか分からない学生や、セキュリティや設備にこだわりたい女性におすすめのサイトです。
参照:CHINTAI公式サイト
⑤ いい部屋ネット
いい部屋ネットは、大手ハウスメーカーである大東建託グループが運営する賃貸サイトです。最大の強みは、自社で設計・施工・管理まで一貫して手掛ける質の高い物件が豊富なことです。
特に「DK SELECT」ブランドの物件は、耐震性や遮音性、断熱性といった基本性能の高さに加え、デザイン性や最新の設備(無料Wi-Fi、IoT対応など)が充実しており、入居者の満足度が高いことで知られています。自社管理物件が中心のため、物件に関する情報が正確で、問い合わせから契約までの流れがスムーズなのもメリットです。
また、更新料なし、敷金ゼロ、保証人不要といった物件も多く、初期費用や将来的な負担を抑えたい人にも魅力的です。物件のクオリティや住み心地を重視する人、そして信頼できる管理体制を求める人に最適な選択肢と言えるでしょう。
参照:いい部屋ネット公式サイト
⑥ アパマンショップ
アパマンショップは、全国に広がる店舗網を持つ大手不動産仲介会社であり、そのネットワークを活かした賃貸サイトを運営しています。サイトで見つけた物件を、最寄りの店舗でスムーズに相談・内見できるのが大きな強みです。
オンラインとオフラインの連携に力を入れており、自宅にいながら店舗スタッフと相談できる「オンライン接客」や、契約手続きをオンラインで完結できる「IT重説」に積極的に対応しています。これにより、遠方からの引っ越しや、忙しくて店舗に行く時間がない人でも効率的に部屋探しを進められます。
Fon Wi-Fiが無料で利用できる物件や、Pontaポイントが貯まる・使えるサービスなど、独自の付加価値を提供している点も特徴です。全国どこに引っ越す場合でも、安定したサービスを受けられる安心感があります。店舗で直接プロに相談しながら決めたいけれど、まずはオンラインでじっくり探したいという、バランスの取れた探し方をしたい人に向いています。
参照:アパマンショップ公式サイト
⑦ ミニミニ
ミニミニは、仲介手数料の安さを大きな特徴とする不動産会社です。多くの不動産会社が仲介手数料を「家賃の1ヶ月分+消費税」と設定している中、ミニミニでは原則として「家賃の55%(税込)」(居住用物件の場合)としています。これは、貸主(大家さん)からも手数料を受け取ることで実現しており、借主の初期費用負担を大幅に軽減します。
さらに、敷金・礼金がともにゼロの「スーパー君」というオリジナル物件を多数扱っており、仲介手数料の安さと合わせることで、初期費用を劇的に抑えることが可能です。また、家具・家電付きの物件も豊富に揃えているため、引っ越しの手間や費用を削減したい学生や新社会人、単身赴任者から高い支持を得ています。
全国に店舗を展開しており、地域に密着した情報提供も行っています。とにかく初期費用を安く抑えたいと考えている人にとって、第一の選択肢となる賃貸サイトです。
参照:ミニミニ公式サイト
⑧ レオパレス21
レオパレス21は、家具・家電付き物件のパイオニア的存在として広く知られています。テレビ、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、ベッド、机などが備え付けられているため、カバン一つで新生活をスタートできます。
短期契約に対応したプランが充実しているのも大きな特徴で、マンスリー(月単位)やウィークリー(週単位)での利用も可能です。出張や研修、一時的な仮住まいといったニーズに柔軟に対応できます。また、防犯システム「LEONET」や、ブロードバンドサービスなど、独自の設備やサービスも提供しています。
学生向けには、家賃が最大2年間無料になるキャンペーンや、食事付きのプランなど、ユニークなサービスを展開しています。引っ越しの手間と費用を最小限にしたい人、短期の住まいを探している人、そして初めての一人暮らしで家具を揃えるのが大変な学生に特におすすめです。
参照:レオパレス21公式サイト
⑨ Yahoo!不動産
Yahoo!不動産は、ヤフー株式会社が運営する不動産情報のポータルサイトです。自社で物件情報を直接集めているわけではなく、SUUMOやat home、いい部屋ネットといった複数の大手賃貸サイトの情報を集約し、まとめて検索できるのが最大の特徴です。
これにより、ユーザーは複数のサイトを個別に訪問する手間なく、一度に膨大な数の物件を比較検討できます。特に、まだ希望エリアや条件が固まっていない段階で、広く浅く市場の全体像を把握したい場合に非常に便利です。
Yahoo! JAPAN IDでログインして物件を問い合わせると、条件に応じてPayPayポイントが付与されるキャンペーンが実施されることもあり、ポイ活ユーザーにとっても見逃せないメリットです。ただし、各サイトの独自機能(SUUMOのなぞり検索など)は使えないため、ある程度物件が絞れてきたら、元の掲載サイトで詳細を確認するのがおすすめです。複数のサイトを巡回するのが面倒な人、効率的に情報収集を始めたい人に最適なプラットフォームです。
参照:Yahoo!不動産公式サイト
⑩ カナリー
カナリーは、スマートフォンアプリに特化した新しい形の賃貸情報サービスです。最大の魅力は、その洗練されたUI(ユーザーインターフェース)と、サクサク動く軽快な操作性にあります。
特に「地図から探す」機能は評価が高く、スピーディーな描画と直感的な操作で、ストレスなく物件を探せます。複数の不動産会社に一括で問い合わせができる機能や、希望条件に合う新着物件を即座に通知する機能など、アプリならではの利便性が追求されています。
掲載されている物件情報は、他の大手ポータルサイトと提携しているため、情報量も豊富です。不動産会社とのやり取りもアプリ内で完結できるため、メールや電話の管理が煩わしいと感じる人にはぴったりです。通勤時間や休憩中など、スマートフォンの隙間時間を使って効率的に部屋探しをしたい人に強くおすすめできるアプリです。
参照:カナリー公式サイト
⑪ goodroom(グッドルーム)
goodroom(グッドルーム)は、「どこにもない、ふつう」をコンセプトに、こだわりのあるおしゃれな物件をセレクトして紹介する賃貸サイトです。画一的な間取りやデザインの物件ではなく、住む人の個性を引き出すような、質の高い部屋探しをサポートします。
特に有名なのが、オリジナルリノベーションブランド「TOMOS(トモス)」です。無垢材のフローリングや白を基調としたシンプルな内装など、ナチュラルで心地よい空間デザインが特徴で、多くのファンを抱えています。TOMOS以外にも、デザイナーズマンションやヴィンテージマンション、眺めの良い部屋など、独自の基準でセレクトされた物件が多数掲載されています。
サイトのデザインも洗練されており、写真が大きく美しいため、見ているだけでも楽しめます。スタッフが実際に部屋を取材して書いた紹介文は、物件の魅力だけでなく、少し気になる点(デメリット)にも触れられており、誠実さが感じられます。ありきたりな部屋では満足できない人、デザイン性や住まいの質にこだわりたい人にぴったりのサイトです。
参照:goodroom公式サイト
⑫ イエプラ
イエプラは、「チャットで相談できる不動産屋さん」という新しいスタイルを提案するサービスです。不動産会社の店舗に行く時間がない、あるいは対面での営業が苦手という人々のニーズに応えます。
最大の特徴は、深夜0時まで(一部エリア)専門スタッフがチャットやLINEで対応してくれることです。仕事で帰りが遅い人でも、寝る前にベッドの中から気軽に部屋探しの相談ができます。希望条件を伝えれば、プロが非公開物件を含む膨大な情報の中から最適な物件を提案してくれます。
運営会社は複数の不動産情報データベースにアクセスできるため、SUUMOやHOME’Sなどに掲載されている物件もまとめて紹介可能です。また、おとり物件がないことを謳っており、安心して利用できます。仲介手数料は基本無料またはキャッシュバックがあるなど、費用面でのメリットも大きいです。忙しくて時間がない人、プロに相談しながら効率的に物件を探したい人、対面でのやり取りが苦手な人に最適なサービスです。
参照:イエプラ公式サイト
賃貸サイトの主な3つの種類
賃貸サイトと一括りに言っても、その運営形態によって大きく3つの種類に分けられます。それぞれの特徴を理解することで、自分の探し方や目的に合わせてサイトを使い分けることができます。
ポータルサイト
ポータルサイトは、様々な不動産会社が広告として物件情報を掲載する、いわば「物件情報のデパート」のようなサイトです。代表的な例として、SUUMO(スーモ)やLIFULL HOME’S(ライフルホームズ)、at home(アットホーム)などが挙げられます。
メリット:
- 圧倒的な物件数: 多数の不動産会社が情報を寄せ集めるため、掲載されている物件数が非常に多く、選択肢が豊富です。全国の物件を網羅しており、エリアや条件を問わず、まずはポータルサイトで探し始めるのが王道です。
- 横断的な比較検討: 複数の不動産会社が扱う物件を一つのサイトで比較できるため、相場観を養いやすいです。同じ物件が複数の会社から掲載されている場合、初期費用などを比較することも可能です。
- 優れた検索機能: ユーザーが目的の物件にたどり着きやすいよう、検索機能が高度に作り込まれています。「地図から探す」「通勤時間で探す」など、多彩な検索軸が用意されているのが特徴です。
デメリット:
- 情報の重複: 同じ物件が複数の不動産会社によって掲載されていることがよくあります。これは、物件の管理会社が複数の仲介会社に募集を依頼するためです。お気に入り登録が煩雑になることがあります。
- おとり物件の可能性: 広告媒体であるため、残念ながら集客目的の「おとり物件」(すでに契約済みだが掲載が続いている物件など)が紛れ込んでいる可能性がゼロではありません。ただし、大手サイトでは撲滅のための対策を強化しています。
- 情報のタイムラグ: 不動産会社が情報を更新するまでに時間がかかり、最新の空室状況が反映されていない場合があります。
こんな人におすすめ:
- とにかくたくさんの物件を見て比較したい人
- 希望エリアや条件がまだ漠然としている人
- 部屋探しの初期段階で相場観を掴みたい人
不動産会社のサイト
不動産会社のサイトは、特定の不動産会社が自社で管理している物件や、自社で仲介を請け負っている物件を中心に掲載しているサイトです。いい部屋ネット(大東建託グループ)、ミニミニ、アパマンショップ、レオパレス21などがこれに該当します。
メリット:
- 情報の信頼性と鮮度: 自社で直接管理している物件が多いため、情報の正確性が高く、空室状況などもリアルタイムに近い形で更新されます。おとり物件の心配はほとんどありません。
- 独自の限定物件: その会社でしか扱っていない「自社管理物件」や「専任媒介物件」が見つかることがあります。ポータルサイトにはない掘り出し物に出会える可能性があります。
- スムーズな連携: サイトで見つけた物件について、運営会社である不動産会社の店舗で直接、スムーズに相談や内見の予約ができます。問い合わせから契約までが一貫しているため、話が早いのが特徴です。
- 独自のサービス: 仲介手数料割引(ミニミニなど)や、質の高いオリジナル物件(いい部屋ネットなど)、家具・家電付き(レオパレス21など)といった、その会社ならではの強みやサービスを受けられます。
デメリット:
- 物件数の限定: ポータルサイトに比べると、扱っている物件の総数は少なくなります。特定のエリアや特定のタイプの物件に偏っていることもあります。
- 選択肢の偏り: 例えば、ハウスメーカー系のサイトであれば自社ブランドの物件が中心になるため、様々な建築会社の物件を比較したい場合には不向きです。
こんな人におすすめ:
- 物件の質や管理体制を重視する人
- 初期費用を抑えたいなど、特定のサービスに魅力を感じる人
- 信頼できる不動産会社と直接やり取りしたい人
特化型・専門サイト
特化型・専門サイトは、特定のコンセプトやターゲットに絞って物件を紹介するサイトです。例えば、goodroom(グッドルーム)はリノベーションやデザイナーズといった「おしゃれな物件」に、イエプラは「チャットで相談しながら探す」というスタイルに特化しています。
メリット:
- 独自の価値観とセレクション: 大量の物件をただ掲載するのではなく、独自の基準で厳選された物件が紹介されています。自分のこだわりやライフスタイルに合った、特別な一室を見つけやすいのが最大の魅力です。
- 効率的な検索: 自分の好みがサイトのコンセプトと合致していれば、膨大な情報の中から理想の物件を探し出す手間が省けます。「おしゃれな部屋」を探すのに、わざわざ一般的なポータルサイトでフィルターをかける必要がありません。
- 付加価値の高い情報: スタッフが実際に物件を取材し、住み手の視点から書かれたレビューや、美しい写真など、物件の魅力を深く伝えるコンテンツが充実しています。
デメリット:
- 物件数とエリアの限定: 当然ながら、物件数はポータルサイトに比べて格段に少なくなります。また、サービス提供エリアも首都圏や主要都市に限定されていることが多いです。
- 家賃相場が高めな傾向: デザイン性やリノベーションなど、付加価値の高い物件が中心となるため、平均的な家賃相場は高くなる傾向があります。
こんな人におすすめ:
- 住まいに強いこだわり(デザイン、ライフスタイルなど)がある人
- ありきたりな物件では満足できない人
- 特定のコンセプトに合致した部屋を効率的に探したい人
これらの3つの種類を理解し、「まずはポータルサイトで広く探し、気になる物件が見つかったら不動産会社のサイトで詳細を確認し、こだわりを追求したくなったら特化型サイトを覗いてみる」といったように、段階に応じて使い分けるのが賢い探し方です。
自分に合った賃貸サイトの選び方6つのポイント
数ある賃貸サイトの中から、自分にとって本当に使いやすく、理想の部屋を見つけられるサイトを選ぶためには、いくつかの重要なポイントがあります。ここでは、サイト選びで失敗しないための6つの視点を詳しく解説します。
① 掲載物件数の多さで選ぶ
部屋探しにおいて、選択肢の多さは正義です。掲載されている物件数が多ければ多いほど、それだけ多くの可能性の中から自分にぴったりの一室を見つけられる確率が高まります。
特に、SUUMOやLIFULL HOME’Sといった大手ポータルサイトは、全国の不動産会社から情報が集まるため、物件数が圧倒的に多いのが特徴です。部屋探しを始める最初のステップとして、まずはこれらのサイトで「どれくらいの家賃で、どんな部屋に住めるのか」という相場観を掴むことが非常に重要です。
ただし、物件数が多すぎると、かえって探し疲れてしまうこともあります。そのため、物件数の多さに加え、後述する「こだわり条件の検索機能」が充実しているかどうかも併せてチェックすることが大切です。また、物件数が多いポータルサイトでは、同じ物件が複数の不動産会社から重複して掲載されていることも念頭に置いておきましょう。
ポイント:
- 選択肢の広さを求めるなら、まずはSUUMOやLIFULL HOME’Sなどの大手ポータルサイトから始めるのが基本。
- 物件数だけでなく、それを効率的に絞り込める検索機能の質も重要。
② 物件を探したいエリアで選ぶ
賃貸サイトには、それぞれ得意なエリアがあります。全国を網羅しているように見える大手ポータルサイトでも、よく見ると都市部に情報が集中していたり、特定の地方の物件が少なかったりすることがあります。
- 都市部(首都圏、関西圏、主要都市)で探す場合:
SUUMOやLIFULL HOME’Sなどの大手ポータルサイトは、情報量が豊富で競争も激しいため、最新の物件情報が集まりやすいです。また、goodroomのような特化型サイトも、都市部を中心に展開していることが多いです。 - 地方や郊外で探す場合:
at homeは、地域密着型の中小不動産会社が多く加盟しているため、地方や郊外の物件に強いと言われています。大手ポータルサイトでは見つからなかった掘り出し物の物件が、at homeには掲載されているかもしれません。また、その地域に根差した不動産会社の自社サイトを直接チェックするのも有効な手段です。
自分が探したいエリアを決め、そのエリアの物件が豊富に掲載されているサイトを選ぶことが、効率的な部屋探しの鍵となります。いくつかのサイトで同じエリアを検索してみて、ヒットする件数や物件のバリエーションを比較してみると、そのサイトの得意エリアが見えてきます。
③ こだわり条件の検索機能で選ぶ
理想の部屋を見つけるためには、自分のライフスタイルに合った「こだわり条件」で物件を絞り込む作業が欠かせません。この検索機能の使いやすさや、条件の豊富さが、賃貸サイトの価値を大きく左右します。
基本的な「家賃」「間取り」「駅からの徒歩分数」に加え、以下のような多様なこだわり条件に対応しているかチェックしましょう。
- 設備関連: バス・トイレ別, 独立洗面台, 追い焚き機能, 浴室乾燥機, システムキッチン, オートロック, 宅配ボックス, 無料インターネット
- 物件の特性: ペット相談可, 楽器相談可, 二人入居可, ルームシェア可, DIY可, リノベーション, デザイナーズ, 新築・築浅
- 契約条件: 敷金・礼金なし, 保証人不要, 初期費用カード決済可
- 探し方: オンライン内見対応, パノラマ・ムービーあり
例えば、SUUMOの「地図をなぞって探す」機能や、LIFULL HOME’Sの「通勤・通学時間から探す」機能のように、ユニークで便利な検索方法を提供しているサイトもあります。自分の「絶対に譲れない条件」や「できれば欲しい条件」をリストアップし、それらを細かく設定して検索できるサイトを選ぶことで、理想の物件に早くたどり着けます。
④ アプリの使いやすさで選ぶ
現代の部屋探しは、パソコンだけでなくスマートフォンで行うのが主流です。通勤中の電車内や、ちょっとした休憩時間など、隙間時間を有効活用して部屋探しを進める上で、公式アプリの使いやすさは非常に重要です。
チェックすべきポイントは以下の通りです。
- 操作性: 画面の切り替えやスクロールがスムーズか。地図検索がサクサク動くか。(カナリーはこの点で評価が高い)
- UI(見た目): 物件情報や写真が見やすいか。直感的に操作できるデザインか。
- 機能性: 検索条件の保存、お気に入り物件の管理、新着物件のプッシュ通知など、便利な機能が搭載されているか。
- 連携: アプリ内で不動産会社と直接メッセージのやり取りができるか。
特に新着物件の通知機能は、人気の物件を逃さないために必須とも言える機能です。良い物件は公開後すぐに申し込みが入ってしまうため、いち早く情報をキャッチできるアプリは大きな武器になります。複数のサイトのアプリを実際にダウンロードして、自分にとって一番しっくりくるものを選ぶのがおすすめです。
⑤ 運営会社の信頼性で選ぶ
賃貸契約は大きなお金が動く重要な取引です。そのため、利用する賃貸サイトの運営会社が信頼できるかどうかは、安心して部屋探しを進めるための大前提となります。
- 大手企業運営の安心感: SUUMO(リクルート)やLIFULL HOME’S(LIFULL)、Yahoo!不動産(ヤフー)など、知名度の高い大手企業が運営するサイトは、個人情報の取り扱いに関するセキュリティ体制がしっかりしており、トラブル時のサポートも期待できます。
- おとり物件への対策: サイトとして、おとり物件の排除にどれだけ真摯に取り組んでいるかも重要な指標です。LIFULL HOME’Sのように、情報精度向上のための具体的な取り組みを公表しているサイトは信頼性が高いと言えます。
- プライバシーマーク: 個人情報の適切な保護体制を認証する「プライバシーマーク」を取得しているかどうかも、一つの判断基準になります。
運営会社の信頼性は、サイトの「会社概要」や「プライバシーポリシー」のページで確認できます。安心・安全に部屋探しをしたいなら、運営会社の規模や情報管理体制を必ずチェックしましょう。
⑥ 仲介手数料の安さで選ぶ
引っ越しには、家賃だけでなく敷金、礼金、仲介手数料、火災保険料、鍵交換費用など、多くの初期費用がかかります。この初期費用を少しでも抑えたいと考える人にとって、仲介手数料は非常に重要な比較ポイントです。
宅地建物取引業法により、不動産会社が受け取れる仲介手数料の上限は「家賃の1ヶ月分 + 消費税」と定められています。多くの不動産会社がこの上限額を設定していますが、中にはより安く設定している会社もあります。
- 仲介手数料が安いサイトの例:
- ミニミニ: 原則として仲介手数料が「家賃の55%(税込)」。
- イエプラ: 交渉により仲介手数料が無料または割引になる場合がある。
- 不動産会社の自社物件: 仲介ではなく貸主として直接契約する場合、仲介手数料はかかりません。
仲介手数料が安い理由は、貸主(大家さん)からも報酬を得ている、広告費を削減しているなど様々です。初期費用を重視する場合は、これらのサイトを積極的に利用するのがおすすめです。ただし、仲介手数料が安くても他の名目で費用が上乗せされるケースも稀にあるため、最終的な見積もりは必ず複数の項目をしっかり確認しましょう。
【目的別】あなたにぴったりの賃貸サイト
ここでは、これまでの解説を踏まえ、「あなたの目的」に合わせてどの賃貸サイトを選べばよいのかを具体的に提案します。自分の状況や希望に最も近いものからチェックしてみてください。
とにかく多くの物件から探したい人向け
おすすめサイト:SUUMO、LIFULL HOME’S、Yahoo!不動産
部屋探しの初期段階で、まだ具体的な希望が固まっていない場合や、とにかく幅広い選択肢の中から最高の掘り出し物を見つけたいという場合は、掲載物件数が圧倒的に多い大手ポータルサイトが最適です。
- SUUMOとLIFULL HOME’Sは、業界の二大巨頭であり、全国のあらゆる物件情報が集まっています。まずはこの2つのサイトで、希望エリアの家賃相場や物件の傾向を掴むのが王道です。
- Yahoo!不動産は、SUUMOやat homeなど複数の大手サイトの情報を一括で検索できるため、サイトを横断する手間が省け、効率的に網羅的な情報収集ができます。
これらのサイトを使いこなせば、「物件が少なくて選べない」という状況に陥ることはまずありません。豊富な情報の中から、検索機能を駆使して理想の物件を絞り込んでいく楽しさを味わえます。
地方や郊外の物件を探したい人向け
おすすめサイト:at home、いい部屋ネット
都心部だけでなく、地方都市や郊外でじっくりと物件を探したい場合には、地域に根差した情報に強いサイトが役立ちます。
- at homeは、全国の地域密着型不動産会社が多く加盟しているため、大手ポータルサイトには掲載されていないような、地元の優良物件が見つかる可能性が高いです。特に、親世代から続くような地元の不動産屋さんが持つ、インターネットにあまり出てこない情報に出会えるチャンスがあります。
- いい部屋ネットを運営する大東建託は、全国各地でアパートやマンションを建設・管理しているため、地方や郊外にも質の高い自社物件を豊富に持っています。均一な品質と安心の管理体制を求めるなら、非常に良い選択肢となります。
都市部向けのサイトで良い物件が見つからなかった場合でも、これらのサイトで検索してみることで、新たな発見があるかもしれません。
おしゃれな物件や特殊な条件で探したい人向け
おすすめサイト:goodroom、CHINTAI、SUUMO
「普通の部屋じゃ物足りない」「自分のライフスタイルに合った特別な空間で暮らしたい」というこだわり派の人には、専門性の高いサイトがおすすめです。
- goodroomは、リノベーション物件やデザイナーズマンションに特化しており、センスの良い物件を探すなら真っ先にチェックすべきサイトです。オリジナルリノベーション「TOMOS」は特に人気で、無垢材の床など、ナチュラルで温かみのある空間を求める人にぴったりです。
- CHINTAIは、女性向けや学生向けなど、ターゲットを絞った特集が充実しています。セキュリティ重視の物件や、おしゃれな内装の物件を効率的に探せます。
- SUUMOも、膨大な物件数の中から「デザイナーズ」「リノベーション」「DIY可」といった条件で絞り込めば、多くの個性的な物件を見つけることができます。
これらのサイトを活用すれば、画一的な賃貸物件のイメージを覆すような、あなただけの特別な一室に出会えるでしょう。
仲介手数料を安く抑えたい人向け
おすすめサイト:ミニミニ、イエプラ、不動産会社の自社サイト
引っ越しの初期費用は、できるだけ抑えたいものです。仲介手数料の安さは、そのための最も直接的な方法の一つです。
- ミニミニは、「仲介手数料が家賃の55%(税込)」を明確に打ち出しており、初期費用を抑えたい人にとっての強い味方です。敷金・礼金ゼロの物件も多いため、組み合わせることで大幅なコスト削減が可能です。
- イエプラは、チャットで相談する中で、交渉によって仲介手数料が割引や無料になるケースがあります。プロに相談しながら費用面も考慮した物件探しができます。
- いい部屋ネットやレオパレス21のような不動産会社が直接貸主となっている「自社物件」は、そもそも仲介ではないため仲介手数料がかかりません。これらのサイトで「貸主」と表示されている物件を狙うのも賢い方法です。
家賃1ヶ月分を節約できるインパクトは大きいため、費用を重視するならこれらのサイトを重点的にチェックしましょう。
アプリで手軽に部屋探しをしたい人向け
おすすめサイト:カナリー、SUUMO、LIFULL HOME’S
忙しい毎日の中で、スマートフォンを使って効率的に部屋探しを進めたい人には、アプリの使いやすさが何よりも重要です。
- カナリーは、アプリでの利用に特化して開発されており、その軽快な動作と直感的なインターフェースは他の追随を許しません。特に地図検索のストレスのなさは特筆すべき点で、スマホでの部屋探しを快適な体験に変えてくれます。
- SUUMOとLIFULL HOME’Sのアプリも非常に高機能で、豊富な検索条件や新着物件の通知機能など、PCサイトに遜色ないレベルで部屋探しができます。長年のノウハウが詰まった安定感のある使い心地が魅力です。
これらのアプリをスマホに入れておけば、通勤時間や昼休みなどの隙間時間を最大限に活用して、ライバルに差をつけることができます。
プロに相談しながら探したい人向け
おすすめサイト:イエプラ、アパマンショップ、ミニミニ
「自分一人で探すのは不安」「プロの意見を聞きながら決めたい」という人には、相談機能が充実しているサービスや、店舗との連携がスムーズなサイトがおすすめです。
- イエプラは、チャットで不動産のプロにいつでも相談できるのが最大の強みです。希望を伝えれば非公開物件も含めて提案してくれるため、自分では見つけられなかった物件に出会える可能性があります。
- アパマンショップやミニミニなどの店舗を持つ不動産会社のサイトは、オンラインとオフラインの連携が強みです。サイトで気になる物件を見つけたら、そのまま近くの店舗で詳しい話を聞いたり、内見の予約をしたりと、シームレスに次のステップへ進めます。
専門家のアドバイスは、部屋探しの成功率を大きく高めます。一人で抱え込まず、プロの力を借りるのも賢い選択です。
賃貸サイトを利用するメリット
不動産会社の店舗に直接足を運ぶ従来の方法と比べて、賃貸サイトを利用した部屋探しには多くのメリットがあります。ここでは、その代表的な3つの利点を解説します。
いつでもどこでも自分のペースで探せる
賃貸サイトを利用する最大のメリットは、時間と場所の制約から解放されることです。不動産会社の営業時間は、一般的に午前10時から午後7時頃までで、定休日もあります。仕事や学業で忙しい人にとって、この時間内に店舗を訪れるのは簡単ではありません。
しかし、賃貸サイトなら24時間365日、いつでもアクセス可能です。
- 朝の通勤電車の中で
- 昼休みのちょっとした空き時間に
- 夜、ベッドに入ってから寝る前のリラックスタイムに
このように、自分のライフスタイルに合わせて、好きな時に好きなだけ物件情報を閲覧できます。 営業担当者のプレッシャーを感じることなく、自分のペースでじっくりと比較検討できるため、冷静な判断がしやすくなります。気になる物件があれば、とりあえず「お気に入り」に登録しておき、後でまとめて見返すといった使い方も自由自在です。この柔軟性と利便性は、現代の部屋探しにおいて不可欠な要素と言えるでしょう。
エリアを限定せず広く物件を比較できる
もし、昔ながらの方法で部屋探しをするなら、探したいエリアごとにある不動産会社を一つひとつ訪ねて回らなければなりません。これでは時間も労力もかかり、比較できる物件の範囲も限られてしまいます。
一方、賃貸サイト、特にポータルサイトを使えば、自宅にいながらにして全国の物件を瞬時に検索・比較できます。
- 「A駅とB駅、どちらの周辺に住むのが便利だろうか?」
- 「〇〇線と△△線、両方の沿線で家賃相場はどう違うだろう?」
- 「今の家賃と同じくらいの予算で、隣の市ならもっと広い部屋に住めるかもしれない」
このように、市区町村や都道府県、沿線をまたいで、広範囲の物件を横断的に比較検討することが可能です。これにより、これまで考えもしなかったエリアに、実はもっと条件の良い物件があるという発見につながることも少なくありません。様々なエリアの物件情報に触れることで、自然と家賃相場観が身につき、より賢い物件選びができるようになります。
最新の物件情報を入手しやすい
賃貸物件の世界では、情報の鮮度が命です。特に、家賃が手頃で条件の良い人気物件は、公開されるとすぐに申し込みが入ってしまいます。良い物件を勝ち取るためには、誰よりも早くその情報にアクセスすることが重要です。
賃貸サイトは、新しい物件情報がスピーディーに掲載されるという大きなメリットがあります。不動産会社は、空室が出るとすぐにでも次の入居者を見つけたいと考えるため、インターネット上に素早く情報を公開します。
さらに、多くの賃貸サイトやアプリには「新着物件の通知機能」が備わっています。あらかじめ希望のエリアや家賃、間取りなどの条件を登録しておくと、その条件に合致する新しい物件が掲載された瞬間に、スマートフォンにプッシュ通知やメールが届きます。この機能を活用すれば、常にアンテナを張っていなくても、自動的に最新の優良物件情報をキャッチできます。このスピード感は、店舗を回るだけでは決して得られない、賃貸サイトならではの強力な武器です。
賃貸サイトを利用する際の注意点(デメリット)
非常に便利な賃貸サイトですが、利用する上で知っておくべき注意点も存在します。デメリットを正しく理解し、対策を講じることで、トラブルを未然に防ぎ、より安全で確実な部屋探しができます。
おとり物件に注意が必要
賃貸サイトを利用する上で最も注意すべきなのが「おとり物件」の存在です。おとり物件とは、以下のような、実際には契約できない物件のことを指します。
- 架空物件: そもそも存在しない物件
- 契約済み物件: すでに他の人が契約してしまったにもかかわらず、広告として掲載され続けている物件
- 契約意思のない物件: 物件は実在するが、貸主が貸すつもりがなく、不動産会社が集客目的のためだけに掲載している物件
不動産会社がなぜおとり物件を掲載するのかというと、その目的は「集客」です。相場よりも著しく家賃が安い、非常に条件が良いといった魅力的なおとり物件でユーザーの関心を引き、問い合わせをさせます。そして、来店した客に対して「その物件はたった今決まってしまったんですよ。でも、こちらの物件ならご紹介できます」と、別の物件を勧めるという手口です。
おとり物件の見分け方と対策:
- 相場より安すぎないか: 周辺の同じような条件の物件と比べて、家賃や初期費用が不自然に安い場合は注意が必要です。
- 情報が曖昧・不自然: 物件の住所が「〇〇市〇〇町」までしか記載されていない、室内写真が極端に少ない、写真がCGやイラストばかりといった場合は警戒しましょう。
- 複数のサイトで長期間掲載: 人気物件のはずなのに、何週間も複数のサイトで掲載され続けている場合も、おとり物件の可能性があります。
- 問い合わせ時の反応: 電話で問い合わせた際に、「まずはご来店ください」と内見を渋ったり、物件の具体的な話をしなかったりする場合は怪しい兆候です。
対策としては、LIFULL HOME’Sのようにおとり物件対策に積極的に取り組んでいるサイトを利用する、気になる物件を見つけたらすぐに電話で「現在も内見可能か」を直接確認するといった方法が有効です。
情報が最新ではない場合がある
賃貸サイトの情報は、必ずしもリアルタイムで更新されているわけではありません。不動産会社が物件情報をシステムに入力し、それがサイトに反映されるまでには、どうしてもタイムラグが発生します。
そのため、サイト上では「空室あり」と表示されていても、問い合わせてみると、
- 「数時間前に申し込みが入ってしまいました」
- 「現在、他の方が先行で審査中です」
といった返答が返ってくることは日常茶飯事です。これは必ずしもおとり物件というわけではなく、情報の更新が追いついていないために起こる現象です。
特に、1月〜3月の繁忙期は物件の動きが非常に激しいため、このタイムラグは顕著になります。良い物件は数時間、場合によっては数分で申し込みが入ることもあります。
この問題への対策はシンプルです。サイト上で気になる物件を見つけたら、「まだあるだろう」と油断せず、できるだけ早く不動産会社に問い合わせて最新の状況を確認することです。スピード感を持って行動することが、理想の部屋を逃さないための鍵となります。
複数のサイトに同じ物件が掲載されていることがある
SUUMOやLIFULL HOME’Sなどのポータルサイトを見ていると、「あれ、この物件、さっき別のサイトでも見たな」という経験をすることがよくあります。これは、一つの物件を複数の不動産会社が同時に取り扱っているためです。
この背景には、REINS(レインズ)という不動産会社専門の情報システムがあります。物件の貸主から募集を依頼された管理会社(元付業者)がREINSに物件情報を登録すると、それを見た他の不動産会社(客付業者)も、自社の顧客にその物件を紹介できるようになるのです。
同じ物件が複数のサイトに掲載されていること自体は問題ありませんが、注意点がいくつかあります。
- 仲介手数料の違い: 扱う不動産会社によって、仲介手数料が「家賃の1ヶ月分」の会社もあれば、「家賃の半額」の会社もあります。同じ物件でも、どの会社を通して契約するかによって初期費用が変わることがあります。
- 情報の混乱: 複数のサイトでお気に入りに登録してしまうと、管理が煩雑になります。
- 問い合わせの重複: 複数の不動産会社に同じ物件を問い合わせると、管理会社にその情報が伝わり、「冷やかし客」と見なされてしまう可能性もゼロではありません。
対策としては、同じ物件を見つけたら、どの不動産会社が最も条件良く(仲介手数料が安いなど)契約してくれるかを見極めることです。そして、内見や申し込みの段階では、やり取りする不動産会社を一つに絞るのがスマートな進め方です。
理想の部屋を見つけるための探し方のコツ
数多くの物件情報の中から、本当に自分に合った「理想の一室」を見つけ出すには、いくつかのコツがあります。やみくもに探すのではなく、戦略的に部屋探しを進めましょう。
希望条件を整理して優先順位を決める
部屋探しを始める前に、まずやるべき最も重要なことは「自分にとっての理想の暮らし」を具体的にイメージし、それを物件の希望条件に落とし込むことです。そして、その条件に優先順位をつけることが成功の鍵を握ります。
家賃100%、立地100%、広さ100%、設備100%…という完璧な物件は、まず存在しません。どこかを妥協し、どこかを優先する必要があります。その判断基準をあらかじめ自分の中に持っておくことで、物件探しの軸がブレなくなり、効率が格段に上がります。
具体的なステップ:
- 条件をリストアップする: 思いつく限りの希望条件を紙やスマホのメモに書き出します。
- 家賃・初期費用: 月々の家賃上限、初期費用の上限
- エリア・立地: 〇〇駅、〇〇線沿い、駅から徒歩〇分以内、スーパーやコンビニが近い
- 間取り・広さ: 1K、1LDK、〇〇㎡以上、収納の広さ
- 設備: バス・トイレ別、独立洗面台、オートロック、2階以上、南向き、インターネット無料
- その他: ペット可、楽器可、新築・築浅
- 優先順位をつける: リストアップした条件を、以下の3つのグループに分類します。
- 絶対に譲れない条件(Must): これが満たされないなら契約しない、という最低限の条件。(例:「家賃8万円以下」「〇〇駅から徒歩15分以内」「バス・トイレ別」)
- できれば欲しい条件(Want): あったら嬉しいが、なくても妥協できる条件。(例:「独立洗面台」「オートロック」「2階以上」)
- あればラッキーな条件(Nice to have): あまりこだわらないが、付いていたら嬉しい条件。(例:「宅配ボックス」「浴室乾燥機」)
この優先順位リストを不動産会社の担当者に見せることで、こちらの希望が正確に伝わり、より的確な物件提案を受けられるというメリットもあります。
複数の賃貸サイトを併用する
理想の部屋を見つける確率を高めるためには、一つのサイトに固執せず、特徴の異なる複数の賃貸サイトを併用するのが非常に効果的です。各サイトにはそれぞれの強みと弱みがあるため、それらを組み合わせることで、情報の網羅性と専門性を両立できます。
おすすめの併用パターン:
- パターンA:網羅型
- SUUMOとLIFULL HOME’Sで、希望エリアの物件を広く浅くチェックし、相場観を養う。
- at homeで、地域密着型の不動産会社が持つ掘り出し物がないか探す。
この3つをチェックすれば、市場に出回っている物件のほとんどをカバーできます。
- パターンB:こだわり追求型
- まずはSUUMOで一般的な物件を検索する。
- goodroomで、同じエリアにおしゃれなリノベーション物件がないか探す。
- ミニミニで、同じような条件で初期費用が安い物件がないか比較する。
このように、「ポータルサイトで市場を把握し、特化型サイトで好みの物件を探し、不動産会社サイトで費用を比較する」といったように、目的を持って使い分けることで、より多角的な視点から最適な物件を選ぶことができます。
オフシーズン(閑散期)を狙う
賃貸業界には、物件探しが活発になる「繁忙期」と、比較的落ち着いている「閑散期(オフシーズン)」があります。この時期を意識するだけで、部屋探しの難易度やお得度が大きく変わります。
- 繁忙期(1月〜3月、9月〜10月):
新生活が始まる前のこの時期は、学生や新社会人、転勤者が一斉に部屋を探すため、競争が非常に激しくなります。良い物件はすぐに埋まり、不動産会社も忙しいため、じっくり相談する時間が取りにくいです。家賃交渉などもほぼ通りません。 - 閑散期(4月下旬〜8月、11月〜12月):
繁忙期が終わると、物件の動きは緩やかになります。この時期に部屋を探すことには、多くのメリットがあります。- 家賃交渉がしやすい: 空室期間を長引かせたくない大家さんや不動産会社は、家賃や礼金の値下げ交渉に応じてくれやすくなります。
- ゆっくり探せる: ライバルが少ないため、焦らずに物件を比較検討できます。内見も自分のペースでじっくり行えます。
- 掘り出し物が見つかることも: 繁忙期に決まらなかった物件が、値下げされてお得な条件で出てくることがあります。
もし引っ越しの時期を自分で調整できるのであれば、あえて閑散期を狙うことで、より有利な条件で理想の部屋を契約できる可能性が高まります。
気になる物件はすぐに問い合わせる
これは、特に繁忙期において最も重要なコツの一つです。「この物件、ちょっといいな」と思ったら、迷わずすぐにアクションを起こしましょう。
賃貸サイトの「お気に入り」機能は便利ですが、登録しただけでは何も始まりません。あなたが「いいな」と思う物件は、他の多くの人も同じように「いいな」と思っています。のんびりしている間に、他の誰かが内見の予約を入れ、申し込みをしてしまいます。
取るべきアクションのスピード感:
- 少しでも気になったら即「問い合わせ」: サイトのフォームや電話で、まずは「まだ空室か」「内見は可能か」を確認します。この段階で躊躇する必要は全くありません。
- 内見はできるだけ早く: 内見可能な物件であれば、できるだけ早い日程で予約を入れましょう。土日は予約が埋まりやすいため、可能であれば平日の日中などを狙うのも手です。
- 意思決定は迅速に: 内見して気に入った場合、申し込みをするかどうかの判断は迅速に行う必要があります。「一度持ち帰って検討します」と言っている間に、次の内見者がその場で申し込んでしまうケースは非常に多いです。
もちろん焦って決めるのは禁物ですが、チャンスを逃さないためのスピード感は常に意識しておく必要があります。
賃貸契約から入居までの6ステップ
賃貸サイトで気になる物件を見つけてから、実際に新しい部屋で生活を始めるまでには、いくつかのステップを踏む必要があります。ここでは、その一連の流れを6つのステップに分けて、各段階でのポイントとともに解説します。
① 物件を探す
すべての始まりは、物件探しです。これまでに解説した「賃貸サイトの選び方」や「探し方のコツ」を参考に、自分に合った方法で情報収集を始めます。
- 希望条件の整理: まずは「絶対に譲れない条件」と「できれば欲しい条件」を明確にし、優先順位をつけます。
- サイトの活用: SUUMOやLIFULL HOME’Sなどのポータルサイトで広く物件を検索し、相場観を掴みます。必要に応じて、特化型サイトや不動産会社のサイトも併用します。
- 候補の絞り込み: 気になる物件をいくつかピックアップし、「お気に入り」に登録して比較検討します。この段階では、5〜10件程度の候補があると良いでしょう。
② 問い合わせ・内見の予約
候補の物件が絞れたら、次は不動産会社にコンタクトを取ります。サイト上の問い合わせフォームや電話を利用して、以下の点を確認・依頼します。
- 空室状況の確認: 「掲載されている〇〇マンションの〇〇号室は、現在も募集中でしょうか?」と、最新の状況を確認します。
- 内見の予約: 空室であれば、内見(物件を実際に見に行くこと)の予約をします。希望の日時を複数伝え、不動産会社とスケジュールを調整します。現在居住中の物件の場合は、退去後の日程になります。
- 初期費用の概算確認: この段階で、「契約する場合、初期費用は概算でいくらくらいになりますか?」と聞いておくと、後々の資金計画が立てやすくなります。
③ 物件の内見
内見は、物件の状態を自分の目で直接確認できる最も重要な機会です。写真や間取り図だけでは分からない部分を徹底的にチェックしましょう。
内見時のチェックリスト:
- 室内:
- 日当たりと風通し: 窓の向き、時間帯による日差しの入り方。
- 収納: クローゼットや押入れの広さ、奥行き。
- 水回り: キッチン、浴室、トイレの清潔さ、水圧、臭い。
- 設備: エアコンの年式、コンセントの位置と数、テレビアンテナやネット回線の端子の場所。
- 採寸: メジャーを持参し、洗濯機置き場や冷蔵庫置き場、大きな家具を置きたい場所のサイズを測っておく。
- 共用部:
- エントランス、廊下、ゴミ置き場の清潔さ、管理状態。
- 周辺環境:
- 駅からの実際の道のり、坂道の有無、夜道の明るさ。
- スーパー、コンビニ、病院などの生活施設の場所。
- 騒音や臭いの有無(平日と休日、昼と夜で環境が変わることも)。
最近では、遠方の人向けに「オンライン内見」に対応する物件も増えています。現地に行けない場合は活用するのも手ですが、可能な限り自分の目で確認することをおすすめします。
④ 入居の申し込み
内見して「この部屋に住みたい!」と決めたら、不動産会社にその意思を伝え、「入居申込書」を提出します。これは、契約の予約のようなもので、この申し込みをもって物件の募集が一時的にストップされます。
- 申込書の記入: 氏名、住所、勤務先、年収、連帯保証人の情報などを記入します。情報は正確に記載しましょう。
- 必要書類の提出: 一般的に、身分証明書(運転免許証など)のコピーを求められます。収入証明書(源泉徴収票など)が必要な場合もあります。
- 申込金(預かり金): 不動産会社によっては、申し込みの意思を示すために「申込金」として数万円程度を預ける場合があります。これは契約が成立すれば初期費用の一部に充当され、審査に落ちた場合は返還されるのが一般的です。預ける際には必ず「預かり証」を受け取りましょう。
⑤ 入居審査と契約
申込書が提出されると、大家さんと保証会社による入居審査が行われます。審査では主に、「家賃を継続的に支払う能力があるか」「トラブルを起こす可能性がないか」といった点がチェックされます。審査期間は通常2日〜1週間程度です。
審査に無事通過すると、いよいよ賃貸借契約の手続きに進みます。
- 重要事項説明: 宅地建物取引士から、物件や契約に関する重要な内容について説明を受けます(IT重説によりオンラインで完結する場合もあります)。分からない点は必ずこの場で質問しましょう。
- 契約書の署名・捺印: 内容を十分に理解した上で、賃貸借契約書に署名・捺印します。
- 初期費用の支払い: 敷金、礼金、仲介手数料、前家賃、火災保険料などの初期費用を、指定された期日までに支払います。
⑥ 鍵の受け取り・入居
契約手続きと初期費用の支払いが完了すれば、あとは入居を待つばかりです。
- ライフラインの手続き: 電気、ガス、水道の利用開始手続きを、入居日に合わせて自分で行います。インターネット回線の工事が必要な場合は、早めに申し込みましょう。
- 引越し準備: 引越し業者の手配や荷造りを進めます。
- 鍵の受け取り: 一般的に、入居日の当日に不動産会社で鍵を受け取ります。
- 入居: いよいよ新生活のスタートです。入居したら、まず部屋に傷や汚れがないかを確認し、もしあれば日付入りの写真で記録を残しておきましょう。これは退去時のトラブルを防ぐために重要です。
賃貸サイトに関するよくある質問
最後に、賃貸サイトを利用した部屋探しに関して、多くの人が抱く疑問についてQ&A形式でお答えします。
仲介手数料とは何ですか?
仲介手数料とは、物件を仲介してくれた不動産会社に対して、契約が成立した際に支払う成功報酬のことです。
法律(宅地建物取引業法)では、不動産会社が受け取れる仲介手数料の上限は、「家賃の1ヶ月分 + 消費税」と定められています。多くの不動産会社はこの上限額を請求しますが、会社によっては「家賃の半額(0.5ヶ月分)」や「無料」としている場合があります。
手数料が安い理由は、貸主(大家さん)からも報酬を得ている、広告費を削減して効率化しているなど様々です。ただし、物件によっては割引の対象外となることもあるため、事前に確認が必要です。また、「貸主」と記載されている物件は、不動産会社が直接の貸主であるため、仲介行為が発生せず、仲介手数料はかかりません。
複数の不動産会社に同じ物件を問い合わせてもいい?
問い合わせる段階では、複数の不動産会社に同じ物件の空室状況などを確認すること自体は問題ありません。 なぜなら、会社によって仲介手数料や付帯サービスが異なる場合があるため、比較検討する価値があるからです。
ただし、注意すべきは内見や申し込みの段階です。同じ物件に対して複数の会社から内見予約を入れたり、申し込みをしたりするのはマナー違反とされています。物件の管理会社にその情報が伝わり、「成約意欲の低い客」と見なされ、心証を悪くする可能性があります。
したがって、問い合わせは複数行っても良いですが、実際に内見や申し込みに進む際には、最も信頼でき、条件の良い一社に絞るのが賢明な進め方です。
内見なしで契約はできますか?
結論から言うと、内見なしで契約すること(先行契約)は可能です。特に、遠方に住んでいて現地に行くのが難しい場合や、人気物件をどうしても押さえたい場合に利用されることがあります。
しかし、内見なしの契約は非常にリスクが高いため、基本的にはおすすめできません。
- 写真や図面とのギャップ: 日当たりや部屋の実際の広さ、収納の使い勝手などは、実物を見ないと分からないことが多いです。
- 確認できない要素: 壁の薄さ(騒音)、建物の古さからくる臭い、共用部分の管理状態、周辺環境の雰囲気などは、内見でしか確認できません。
「思っていた部屋と全然違った」となっても、一度契約してしまえば簡単に解約はできず、違約金が発生することもあります。どうしても内見できない場合は、不動産会社の担当者に動画を送ってもらったり、オンライン内見で隅々まで見せてもらったりするなど、できる限りの情報収集をすることが重要です。原則として、内見は必ず行うべきと考えましょう。
良い不動産会社の見分け方は?
良い部屋探しは、良い不動産会社の担当者との出会いから始まります。以下に、信頼できる不動産会社や担当者を見分けるためのポイントを挙げます。
- レスポンスが早い: 問い合わせへの返信や、依頼したことへの対応が迅速な会社は、仕事が丁寧で信頼できます。
- 希望を丁寧にヒアリングしてくれる: こちらの希望条件やライフスタイルをじっくりと聞き、それを基に物件を提案してくれる担当者は良い担当者です。こちらの希望を無視して、自分の売りたい物件ばかり勧めてくる場合は注意が必要です。
- メリットとデメリットを正直に話してくれる: 良い点だけでなく、「この物件は駅から少し遠いですが、その分静かです」「日当たりは良くないですが、家賃が安いです」といったように、物件のデメリットも正直に伝えてくれる担当者は誠実です。
- 専門知識が豊富: 契約や法律に関する質問にも、的確に答えてくれるかどうかも重要なポイントです。
- 免許番号を確認する: 不動産会社の事務所には、必ず「宅地建物取引業者免許証」が掲示されています。「免許番号」のカッコ内の数字が大きいほど、更新回数が多く、営業年数が長いことを示しており、一つの信頼の目安になります。
これらの点を参考に、長く付き合える信頼できるパートナーを見つけることが、満足のいく部屋探しにつながります。