【2024年最新】全国の大型商業施設ランキングTOP30を紹介

全国の大型商業施設ランキング、TOP30を紹介

日本全国には、買い物だけでなく、食事やエンターテインメント、さらには地域コミュニティの拠点として機能する多種多様な大型商業施設が存在します。週末のお出かけ先として、また日々の暮らしを彩る場所として、多くの人々にとって欠かせない存在です。しかし、その数や種類は非常に多く、「どこに行けばいいのかわからない」「自分の目的に合った施設はどこだろう?」と迷ってしまう方も少なくないでしょう。

この記事では、全国の大型商業施設について、その定義や種類といった基本的な知識から、2024年最新の店舗面積ランキングTOP30、エリア別の主要施設、そして未来に開業を控える注目の新施設まで、網羅的に解説します。さらに、施設を選ぶ際の具体的なポイントや、知っておきたい最新のトレンドにも触れていきます。

この記事を読めば、あなたにぴったりの大型商業施設が見つかり、次のお出かけがより一層充実したものになるはずです。それでは、日本の商業施設の奥深い世界を探検していきましょう。

商業施設とは

商業施設とは

私たちが日常的に利用する「商業施設」という言葉は、非常に広い意味で使われます。単に商品を売買する場所というだけでなく、現代社会において多様な役割を担う重要な存在です。ここでは、商業施設の基本的な定義とその社会的な役割、そして知っておくと便利な主な種類について、初心者にも分かりやすく解説します。

商業施設の定義と役割

商業施設の定義は、一般社団法人日本ショッピングセンター協会によると、「一つの単位として計画、開発、所有、管理運営される商業・サービス施設の集合体」とされています。重要なのは、単独の店舗ではなく、複数の店舗が計画的に集まっているという点です。これにより、利用者は一つの場所で様々な買い物やサービスを済ませることができ(ワンストップショッピング)、利便性が高まります。

商業施設の役割は、時代とともに大きく変化してきました。

  1. 経済的役割:
    最も基本的な役割は、商品やサービスを提供し、消費を促進することで地域経済を活性化させることです。大規模な商業施設は、多くのテナント(店舗)を誘致し、数千人規模の雇用を創出する力を持っています。また、施設が立地することで周辺地域の地価や不動産価値が上昇し、税収の増加にも貢献するなど、地域経済全体に与える影響は非常に大きいと言えます。
  2. 社会的・文化的役割:
    現代の商業施設は、単なる「モノを売る場所」から、「時間や体験を売る場所(コト消費の拠点)」へと進化しています。映画館や劇場、美術館、イベントスペースなどを併設し、文化的な活動やエンターテインメントを提供することで、人々の余暇を豊かにします。季節ごとのイルミネーションや地域のお祭りとの連携は、街の風物詩となり、文化的な価値を創造します。
  3. コミュニティ形成の役割:
    特に郊外の大型商業施設は、地域住民が集い、交流する「サードプレイス(自宅、職場・学校に次ぐ第三の居場所)」としての役割を担っています。キッズスペースや公園、広場などは親子連れの憩いの場となり、カフェやレストランは友人や知人との交流の場を提供します。近年では、図書館や行政サービス窓口、クリニックなどを併設し、地域のインフラとしての機能を強化する動きも活発化しています。これにより、施設は地域コミュニティのハブとなり、人々のつながりを育む重要な拠点となっています。
  4. 都市開発・地域再生の役割:
    都心部の再開発プロジェクトや、地方都市の活性化において、商業施設はしばしば中核的な役割を果たします。駅直結の複合商業施設は、交通の結節点としての利便性を最大限に活かし、街の新たなランドマークとなります。オフィスやホテル、住居などと一体的に開発されることで、「職・住・遊」が近接したコンパクトな街づくりに貢献し、都市全体の魅力を高める原動力となるのです。

このように、商業施設は私たちの生活に深く根差し、経済から文化、コミュニティ形成に至るまで、多岐にわたる重要な役割を担っているのです。

商業施設の主な種類

商業施設は、その規模や立地、核となる店舗(キーテナント)の種類によって、いくつかのカテゴリーに分類されます。ここでは、代表的な商業施設の種類とその特徴を解説します。それぞれの違いを知ることで、目的やシーンに合わせて施設を選びやすくなります。

種類 核店舗の例 主な目的 商圏の目安 特徴
近隣購買型SC(NSC) スーパーマーケット 日常的な食料品・日用品の購入 自動車で約5~10分圏内 高頻度利用、生活に密着、小規模
コミュニティ型SC(CSC) 総合スーパー(GMS) 衣食住にわたる商品の購入 自動車で約10~30分圏内 中規模、週末のまとめ買いにも対応
リージョナル型SC(RSC) 百貨店、GMS ファッション、娯楽、専門品 自動車で約30分~1時間圏内 大規模、広域からの集客、レジャー性
超大型SC(SRSC) 複数の核店舗 総合的な消費・体験 広域(1時間以上) 巨大、一日中滞在可能、街のような機能
百貨店 (特になし) 高品質な商品、贈答品 都心部、ターミナル駅周辺 対面販売、高いサービス品質、催事
アウトレットモール (特になし) ブランド品のアウトレット購入 郊外、観光地 非日常感、開放的な空間、レジャー目的
駅ビル・駅ナカ (特になし) 短時間での買い物、飲食 駅利用者 最高の交通利便性、トレンド発信
複合商業施設 (特になし) 買い物、仕事、宿泊、文化鑑賞など 都心部の再開発エリア 多機能、都市のランドマーク

近隣購買型ショッピングセンター(NSC)

NSC(Neighborhood Shopping Center)は、スーパーマーケットを核店舗とし、ドラッグストアやクリーニング店、100円ショップといった生活に密着した専門店で構成される、最も小規模なタイプのショッピングセンターです。商圏は比較的小さく、地域住民が日常的に利用することを想定しています。いわば「現代版の商店街」とも言える存在で、高頻度で利用されるのが特徴です。

コミュニティ型ショッピングセンター(CSC)

CSC(Community Shopping Center)は、NSCよりも規模が大きく、総合スーパー(GMS)やディスカウントストアを核店舗とするのが一般的です。衣料品店や書店、家電量販店なども加わり、衣食住に関連する幅広い商品を扱います。NSCが「毎日の買い物」を担うのに対し、CSCは「週末のまとめ買い」にも対応できる品揃えを誇り、地域コミュニティの中核的な商業機能を果たします。

リージョナル型ショッピングセンター(RSC)

RSC(Regional Shopping Center)は、百貨店やGMSを核に、数百の専門店が集積する大規模な施設です。ファッションや雑貨の店舗が充実しているほか、シネマコンプレックス(複合映画館)やアミューズメント施設などのエンターテインメント機能も備えています。広域からの集客を目的としており、主に郊外の幹線道路沿いなどに立地します。多くの人が「ショッピングモール」と聞いてイメージするのは、このRSCや次に紹介するSRSCでしょう。

超大型ショッピングセンター(SRSC)

SRSC(Super Regional Shopping Center)は、RSCをさらに大規模化・複合化した、国内最大級の商業施設です。複数の核店舗を持ち、専門店数も500を超えるようなケースもあります。広大な敷地に複数の建物が配置され、買い物、食事、遊び、癒しなど、あらゆるニーズに応えます。もはや一つの「街」と言えるほどの規模と機能を持ち、一日中いても飽きないのが特徴です。本記事のランキング上位に登場する施設の多くが、このSRSCに分類されます。

百貨店

百貨店は、対面販売を基本とし、衣料品、化粧品、宝飾品、食料品など、高品質で多品種な商品を部門ごとに分けて販売する大規模小売店です。主に都心の一等地やターミナル駅に立地し、質の高い接客サービスや高級感のある空間、充実した贈答品対応(ギフト)、外商サービスなどが特徴です。近年は、オンラインストアの強化や、富裕層向けの特別な体験を提供するなど、時代に合わせた変化を続けています。

アウトレットモール

アウトレットモールは、有名ブランドのシーズンオフ商品や余剰在庫品などを、定価よりも安い「アウトレット価格」で販売する店舗を集めた商業施設です。郊外や観光地に立地することが多く、開放的でリゾートのような雰囲気が特徴です。買い物を楽しむだけでなく、非日常的な空間で過ごすレジャー目的で訪れる人も多く、国内外の観光客からも人気を集めています。

駅ビル・駅ナカ

駅ビルは駅舎と一体化した商業施設、駅ナカは駅の改札内にある商業スペースを指します。最大の強みは、鉄道利用者が必ず通るという圧倒的な交通利便性です。通勤・通学の途中で気軽に立ち寄れるため、惣菜や弁当、スイーツなどの食品(デパ地下のような機能)、トレンド感のある雑貨、カフェなどが中心となります。乗り換え時間などを利用して効率的に買い物をしたいというニーズに応える、都市型の商業施設です。

複合商業施設

複合商業施設は、商業機能だけでなく、オフィス、ホテル、劇場、美術館、カンファレンスセンター、住居といった複数の都市機能を組み合わせた大規模な開発施設です。東京ミッドタウンや六本木ヒルズ、グランフロント大阪などが代表例で、都市再開発の核として建設されることが多く、その街の新しいランドマークとなります。「働く・住む・遊ぶ」が近接した環境を提供し、新たな人の流れと賑わいを生み出します。

【2024年】全国の大型商業施設 店舗面積ランキングTOP30

ここでは、全国に数ある大型商業施設の中から、その規模を示す重要な指標の一つである「店舗面積(商業施設面積)」に基づいた最新のランキングTOP30を発表します。店舗面積とは、物販や飲食、サービスなど、お客様が直接利用できる店舗の床面積の合計を指し、施設の規模やテナントの充実度を測る目安となります。

※本ランキングの数値は、各施設の公式サイト、運営会社のプレスリリース、一般社団法人日本ショッピングセンター協会の発表など、公表されている情報を基に作成しています(2024年5月時点)。施設の増床や改装により変動する場合があります。

① イオンレイクタウン(埼玉県越谷市)

  • 店舗面積:約245,223㎡
  • 所在地:埼玉県越谷市レイクタウン
  • 特徴:2008年に開業した、日本最大の店舗面積を誇る超巨大ショッピングセンター。コンセプトの異なる「kaze」「mori」の2つのショッピングモールと、アウトレットモール「LAKE TOWN OUTLET」の3棟で構成されています。その名の通り、隣接する大相模調節池の広大な水辺空間と調和した「環境配慮型」の施設としても知られ、自然を感じながら一日中過ごせます。ファッション、グルメ、シネマ、アミューズメントまで、約700の専門店が集結しており、その規模と多様性は他の追随を許しません。まさに”日本の商業施設の王様”と言える存在です。
    (参照:イオンモール株式会社 公式サイト)

② ららぽーとTOKYO-BAY(千葉県船橋市)

  • 店舗面積:約120,200㎡
  • 所在地:千葉県船橋市浜町
  • 特徴:1981年に開業した、日本におけるショッピングセンターの草分け的存在。開業以来、増床やリニューアルを繰り返し、常に時代をリードしてきました。北館、南館、西館からなり、約440の店舗が集積。長年にわたり多くの人々に愛され続けてきた歴史と、最新のトレンドを取り入れ続ける革新性を併せ持つのが魅力です。都心からのアクセスも良好で、幅広い世代から支持される首都圏を代表する商業施設です。
    (参照:三井不動産株式会社 公式サイト)

③ イオンモール幕張新都心(千葉県千葉市)

  • 店舗面積:約120,000㎡
  • 所在地:千葉県千葉市美浜区豊砂
  • 特徴:“夢中が生まれる場所”をコンセプトに、2013年に開業。「グランドモール」「ファミリーモール」「アクティブモール」「ペットモール」という、それぞれ異なるテーマを持つ4つのモールで構成されています。特に、職業体験テーマパーク「カンドゥー」や、よしもとの常設劇場、最新鋭のシネマなど、エンターテイメント機能が非常に充実しているのが特徴です。大人から子ども、さらにはペットまで、誰もが自分の”好き”を見つけられる場所として設計されています。
    (参照:イオンモール株式会社 公式サイト)

④ ららぽーと新三郷(埼玉県三郷市)

  • 店舗面積:約116,200㎡
  • 所在地:埼玉県三郷市新三郷ららシティ
  • 特徴:2009年開業。JR武蔵野線「新三郷駅」前の広大な敷地に、「IKEA新三郷」と「コストコ新三郷倉庫店」が隣接しているのが最大の特徴です。ららぽーと本体と合わせて、一日では回りきれないほどの巨大なショッピングゾーンを形成しています。約180の店舗に加え、子ども向けの屋内トーマス施設やアミューズメント施設も充実しており、ファミリー層に圧倒的な人気を誇ります。
    (参照:三井不動産株式会社 公式サイト)

⑤ イオンモールりんくう泉南(大阪府泉南市)

  • 店舗面積:約99,000㎡
  • 所在地:大阪府泉南市りんくう南浜
  • 特徴:関西国際空港の対岸に位置し、2004年に開業。美しい夕日が見られる「マーブルビーチ」に隣接しており、リゾート感あふれるロケーションが魅力です。約170の専門店が揃い、海を望むレストランやオーシャンビューの観覧車など、開放的な雰囲気の中でショッピングや食事を楽しめます。インバウンド観光客の利用も多い、関西を代表するシーサイドモールです。
    (参照:イオンモール株式会社 公式サイト)

⑥ イオンモール羽生(埼玉県羽生市)

  • 店舗面積:約98,000㎡
  • 所在地:埼玉県羽生市川崎
  • 特徴:2007年に開業した、北関東最大級のショッピングモール。約200の専門店が集まり、3階建ての広々とした空間が特徴です。地域のニーズに応える多彩なテナント構成で、日常の買い物から休日のレジャーまで幅広く対応。地域のランドマークとして、多くの住民に親しまれています。
    (参照:イオンモール株式会社 公式サイト)

⑦ ららぽーと横浜(神奈川県横浜市)

  • 店舗面積:約93,000㎡
  • 所在地:神奈川県横浜市都筑区池辺町
  • 特徴:2007年開業。JR横浜線「鴨居駅」から徒歩圏内に位置する、3階建ての大規模なショッピングセンターです。百貨店の「大丸」やスーパー「イトーヨーカドー」を核店舗に持つ珍しい構成で、幅広い年齢層のニーズに対応。約270の店舗に加え、シネマコンプレックスも備え、地域住民の生活に欠かせない存在となっています。
    (参照:三井不動産株式会社 公式サイト)

⑧ イオンモールむさし村山(東京都武蔵村山市)

  • 店舗面積:約91,000㎡
  • 所在地:東京都武蔵村山市榎
  • 特徴:2006年に開業した、都内最大級の店舗面積を誇るイオンモール。3層のモールに約180の専門店が集結しています。広大な駐車場を備え、多摩地域における広域からの車での来店者を主なターゲットとしています。地域のファミリー層を中心に、週末のレジャー拠点として賑わいを見せています。
    (参照:イオンモール株式会社 公式サイト)

⑨ イオンモール名取(宮城県名取市)

  • 店舗面積:約88,000㎡
  • 所在地:宮城県名取市杜せきのした
  • 特徴:仙台空港アクセス線「杜せきのした駅」直結という抜群のアクセスを誇る、東北エリア最大級のショッピングモール。2007年に開業し、東日本大震災で被災しながらも力強く復旧・増床を遂げました。約240の専門店が揃い、地域の復興と発展を象徴する存在として、多くの人々に愛されています。
    (参照:イオンモール株式会社 公式サイト)

⑩ イオンモール木更津(千葉県木更津市)

  • 店舗面積:約86,000㎡
  • 所在地:千葉県木更津市築地
  • 特徴:2014年開業。東京湾アクアラインの千葉県側に位置し、”アーバン・リゾート・ライフ”をコンセプトにしています。約160の専門店に加え、BBQ場やドッグラン、観覧車などを備え、レジャー要素が強いのが特徴。都心や対岸の神奈川県からもアクセスしやすく、観光客も多く訪れます。
    (参照:イオンモール株式会社 公式サイト)

⑪ ららぽーと和泉(大阪府和泉市)

  • 店舗面積:約85,000㎡
  • 所在地:大阪府和泉市あゆみ野
  • 特徴:2014年開業。隣接する「コストコ和泉倉庫店」と一体となり、南大阪エリアの広域集客を担う大規模商業施設です。約220の店舗には、ファッションからインテリア、キッズ関連まで多彩なブランドが揃っています。
    (参照:三井不動産株式会社 公式サイト)

⑫ イオンモール四條畷(大阪府四條畷市)

  • 店舗面積:約83,000㎡
  • 所在地:大阪府四條畷市砂
  • 特徴:2015年開業。”OLD & NEW”をコンセプトに、地域の歴史や文化と現代的なデザインを融合させた施設。約200の専門店が集まり、緑豊かな休憩スペースやテラスなど、快適に過ごせる空間づくりに力が入れられています。
    (参照:イオンモール株式会社 公式サイト)

⑬ ららぽーとEXPOCITY(大阪府吹田市)

  • 店舗面積:約83,000㎡
  • 所在地:大阪府吹田市千里万博公園
  • 特徴:1970年の大阪万博の跡地に2015年に開業した、日本最大級の大型複合施設「EXPOCITY」の中核をなす商業施設です。高さ日本一の大観覧車や水族館「ニフレル」など、8つの大型エンターテインメント施設と一体となっており、買い物だけでなく一日中遊べるのが最大の魅力です。
    (参照:三井不動産株式会社 公式サイト)

⑭ イオンモール岡山(岡山県岡山市)

  • 店舗面積:約83,000㎡
  • 所在地:岡山県岡山市北区下石井
  • 特徴:JR岡山駅前に2014年に開業した、西日本最大級の都市型イオンモール。「ハレマチ(Haremachi)」の愛称で親しまれ、約350の専門店の中には高感度なセレクトショップや中四国初出店のブランドも多数含まれます。
    (参照:イオンモール株式会社 公式サイト)

⑮ イオンモール広島府中(広島県安芸郡)

  • 店舗面積:約81,000㎡
  • 所在地:広島県安芸郡府中町大須
  • 特徴:キリンビール広島工場の跡地に2004年に開業。増床を重ね、現在は広島県内最大級の規模を誇ります。シネマコンプレックスのほか、フットサルコートも備えるなど、多彩なニーズに応えています。
    (参照:イオンモール株式会社 公式サイト)

⑯ イオンモール福岡(福岡県糟屋郡)

  • 店舗面積:約80,000㎡
  • 所在地:福岡県糟屋郡粕屋町大字酒殿
  • 特徴:2004年開業。福岡空港に近く、福岡市中心部からもアクセスしやすい立地が魅力。200を超える専門店が揃い、九州のフラッグシップモールの一つとして機能しています。
    (参照:イオンモール株式会社 公式サイト)

⑰ ららぽーと湘南平塚(神奈川県平塚市)

  • 店舗面積:約79,000㎡
  • 所在地:神奈川県平塚市天沼
  • 特徴:2016年開業。地域住民の交流拠点「ひらつかリビング」がコンセプト。約240の店舗が集積し、湘南エリアの新たなランドマークとして人気を集めています。
    (参照:三井不動産株式会社 公式サイト)

⑱ イオンモール沖縄ライカム(沖縄県中頭郡)

  • 店舗面積:約78,000㎡
  • 所在地:沖縄県中頭郡北中城村
  • 特徴:2015年開業。沖縄最大級の商業施設で、”リゾートモール”がコンセプト。施設中央の吹き抜けには巨大な水槽が設置されるなど、沖縄の自然を感じられる開放的な空間が魅力です。地元客に加え、多くの観光客で賑わいます。
    (参照:イオンモール株式会社 公式サイト)

⑲ ららぽーと富士見(埼玉県富士見市)

  • 店舗面積:約78,000㎡
  • 所在地:埼玉県富士見市山室
  • 特徴:2015年開業。”人と木のふれあい”をテーマに、約290店舗が集まる地域密着型の施設。屋外の公園やBBQスペース、セグウェイ体験など、体験型のコンテンツが充実しています。
    (参照:三井不動産株式会社 公式サイト)

⑳ イオンモール春日部(埼玉県春日部市)

  • 店舗面積:約77,000㎡
  • 所在地:埼玉県春日部市下柳
  • 特徴:2013年開業。『クレヨンしんちゃん』の舞台である春日部市にちなみ、作中に登場する「サトーココノカドー」をモデルにしたゲームセンターがあることでも有名です。
    (参照:イオンモール株式会社 公式サイト)

㉑ イオンモール神戸北(兵庫県神戸市)

  • 店舗面積:約76,000㎡
  • 所在地:兵庫県神戸市北区上津台
  • 特徴:2007年開業。隣接する「神戸三田プレミアム・アウトレット」とは連絡橋で結ばれており、両施設を合わせて一日中ショッピングを楽しめます。

㉒ イオンモール橿原(奈良県橿原市)

  • 店舗面積:約75,800㎡
  • 所在地:奈良県橿原市曲川町
  • 特徴:2004年に「ダイヤモンドシティ・アルル」として開業し、2008年に増床。奈良県内最大級の規模を誇り、地域のショッピングニーズを支える中核施設です。

㉓ テラスモール湘南(神奈川県藤沢市)

  • 店舗面積:約75,000㎡
  • 所在地:神奈川県藤沢市辻堂神台
  • 特徴:JR辻堂駅北口直結。2011年開業。”湘南ライフ”をテーマにした開放的で居心地の良い空間が魅力。高感度なテナントが多く、地元住民に愛される施設です。

㉔ イオンモール熊本(熊本県上益城郡)

  • 店舗面積:約75,000㎡
  • 所在地:熊本県上益城郡嘉島町
  • 特徴:2005年に「ダイヤモンドシティ・クレア」として開業。熊本地震からの復旧を経て、地域の生活を支える重要な拠点であり続けています。

㉕ イオンモール堺鉄砲町(大阪府堺市)

  • 店舗面積:約73,000㎡
  • 所在地:大阪府堺市堺区鉄砲町
  • 特徴:2016年開業。かつての工場跡地を再開発した施設で、シンボルである赤レンガの建物を保存・活用しているのが特徴的です。

㉖ イオンモール大高(愛知県名古屋市)

  • 店舗面積:約72,000㎡
  • 所在地:愛知県名古屋市緑区南大高
  • 特徴:JR東海道本線「南大高駅」直結。2008年開業。名古屋市南部の広域から集客する、地域の中心的なショッピングモールです。

㉗ 神戸ハーバーランドumie(兵庫県神戸市)

  • 店舗面積:約71,000㎡
  • 所在地:兵庫県神戸市中央区東川崎町
  • 特徴:神戸を代表するウォーターフロント「神戸ハーバーランド」に2013年開業。NORTH MALL、SOUTH MALL、MOSAICの3棟で構成され、海辺の景色を楽しみながら買い物や食事ができます。

㉘ イオンモール常滑(愛知県常滑市)

  • 店舗面積:約70,000㎡
  • 所在地:愛知県常滑市りんくう町
  • 特徴:中部国際空港(セントレア)の対岸に2015年開業。屋外にはアスレチックや温浴施設もあり、レジャー要素が非常に強いモールです。

㉙ イオンモールKYOTO(京都府京都市)

  • 店舗面積:約69,000㎡
  • 所在地:京都府京都市南区西九条鳥居口町
  • 特徴:JR京都駅の八条口から徒歩約5分という好立地に2010年開業。国内外の観光客も多く訪れる、京都の玄関口に位置する都市型モールです。

㉚ モレラ岐阜(岐阜県本巣市)

  • 店舗面積:約69,000㎡
  • 所在地:岐阜県本巣市三橋
  • 特徴:1992年開業の歴史ある施設で、2006年に大幅リニューアル。樽見鉄道「モレラ岐阜駅」直結で、岐阜県内最大級の規模を誇ります。

【エリア別】全国の主要な大型商業施設

北海道・東北エリア、関東エリア、中部・北陸エリア、近畿エリア、中国・四国エリア、九州・沖縄エリア

ランキングTOP30には入らなかったものの、各エリアには地域を代表する魅力的な大型商業施設が数多く存在します。ここでは、全国を6つのエリアに分け、それぞれの地域でランドマークとなっている主要な施設をいくつかご紹介します。

北海道・東北エリア

北国の気候や文化を反映した、屋内での楽しみが充実した施設が目立ちます。

  • 札幌ステラプレイス(北海道札幌市): JR札幌駅直結の、ファッション、グルメ、シネマ、ホテルが集まる複合商業施設。北海道の玄関口として、常に多くの人で賑わいます。
  • エスパル仙台(宮城県仙台市): JR仙台駅直結。東館、Ⅱ、本館からなり、東北のトレンドを発信する高感度な店舗が揃います。お土産探しにも最適です。
  • イオンモール新利府(宮城県利府町): 南館と北館の2館体制で、東北最大級の規模を誇ります。最新のシネマや多彩なテナントで、広域からの集客力を持ちます。
  • ラビナ&A-FACTORY(青森県青森市): JR青森駅に隣接。青森のリンゴを使ったシードル工房やマルシェが併設された「A-FACTORY」は、観光客に人気のスポットです。

関東エリア

世界的なトレンドが集まる都心部と、広大な敷地を活かした郊外型施設が共存する、商業施設の激戦区です。

  • 東京ミッドタウン(東京都港区): 六本木に位置する、オフィス、住居、ホテル、美術館、商業施設からなる複合都市。洗練された大人のための空間を提供します。
  • GINZA SIX(東京都中央区): 銀座エリア最大級の商業施設。世界的なラグジュアリーブランドが集結し、屋上庭園からは銀座の街並みを一望できます。
  • 渋谷ヒカリエ(東京都渋谷区): 渋谷駅東口に位置する複合施設。高層階にはミュージカル劇場を備え、渋谷の文化発信拠点となっています。
  • NEWoMan新宿(東京都新宿区): JR新宿駅新南口直結。「新しい生き方」を提案する高感度なセレクトショップやレストランが揃い、大人の女性から高い支持を得ています。
  • 横浜ランドマークタワー・ランドマークプラザ(神奈川県横浜市): みなとみらいのシンボル。展望フロアからの絶景はもちろん、多彩なショップやレストランが集まるプラザも人気です。

中部・北陸エリア

日本のものづくりの中心地であり、独自の文化を持つこのエリアには、個性豊かな施設が集まっています。

  • JRゲートタワー・タカシマヤ ゲートタワーモール(愛知県名古屋市): JR名古屋駅直結。ビックカメラやユニクロなどの大型店と、高感度な専門店が融合した、名古屋の新たな玄関口です。
  • ミッドランドスクエア(愛知県名古屋市): 名古屋駅前にそびえる超高層ビル。高級ブランドショップやレストラン、シネマ、屋外展望台「スカイプロムナード」を備えます。
  • 軽井沢・プリンスショッピングプラザ(長野県軽井沢町): 広大な敷地に約240もの店舗が点在する、リゾート型のアウトレットモール。豊かな自然の中でショッピングを楽しめます。
  • 金沢フォーラス(石川県金沢市): JR金沢駅前に位置し、北陸の若者文化をリードするファッションビル。最新のトレンドを発信しています。

近畿エリア

歴史と文化が色濃く残る一方で、最新の都市開発も進むエリア。新旧の魅力が融合した施設が特徴です。

  • グランフロント大阪(大阪府大阪市): JR大阪駅北側に位置する、巨大な複合商業施設。「知」と「技」をテーマにした「ナレッジキャピタル」が特徴的で、未来のライフスタイルを提案します。
  • あべのハルカス近鉄本店(大阪府大阪市): 高さ日本一のビル「あべのハルカス」の中核をなす百貨店。日本最大級の売り場面積を誇り、圧倒的な品揃えが魅力です。
  • 阪急西宮ガーデンズ(兵庫県西宮市): 阪急西宮北口駅前の、緑豊かな屋上庭園「スカイガーデン」が象徴的な施設。上質な日常を提案し、関西で屈指の人気を誇ります。
  • 京都BAL(京都府京都市): 京都・河原町に位置する、洗練されたセレクトショップが集まるファッションビル。ヨーロッパの街角のような上質な空間が特徴です。

中国・四国エリア

瀬戸内海の穏やかな気候と豊かな自然を活かした、開放的で地域に根差した施設が人気です。

  • LECT(レクト)(広島県広島市): 「知・食・住」をテーマにした新しい形の商業施設。蔦屋書店を中核に、体験型のフロア構成が特徴で、一日中滞在して楽しめます。
  • ゆめタウン高松(香川県高松市): 四国最大級の店舗面積を誇るショッピングセンター。地域の生活を支える圧倒的な品揃えで、多くの地元客に利用されています。
  • エミフルMASAKI(愛媛県松前町): ファッションからアミューズメントまで約200の店舗が集まる、愛媛県最大のショッピングモール。観覧車がランドマークです。

九州・沖縄エリア

アジアの玄関口として活気にあふれ、観光と地域住民の暮らしを両立させる施設が発展しています。

  • JR博多シティ(福岡県福岡市): JR博多駅直結の巨大複合施設。「アミュプラザ博多」と「博多阪急」を中核に、映画館や屋上庭園などを備え、福岡の陸の玄関口として機能します。
  • MARK IS 福岡ももち(福岡県福岡市): 福岡PayPayドームに隣接。海辺の開放的な雰囲気と、全館に設置されたくつろぎのスペースが特徴で、ファミリー層に人気です。
  • アミュプラザ鹿児島(鹿児島県鹿児島市): JR鹿児島中央駅直結。観覧車「アミュラン」がシンボルで、鹿児島のトレンド発信地として若者を中心に賑わいます。
  • イーアス沖縄豊崎(沖縄県豊見城市): 那覇空港から車で約20分。水族館やインドア型アミューズメントパークを併設し、観光客と地元客の両方に対応する大型複合商業施設です。

【2024年以降】開業予定の注目の大型商業施設

東急プラザ原宿「ハラカド」(東京)、JPタワー大阪「KITTE大阪」(大阪)、大名古屋ビルヂング 新商業ゾーン(愛知)、(仮称)渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト(東京)、横浜駅きた西口鶴屋地区第一種市街地再開発事業(神奈川)、うめきた2期地区開発事業「グラングリーン大阪」(大阪)

商業施設の世界は常に進化を続けており、全国各地で新たな施設の開業や再開発計画が進行中です。ここでは、2024年以降にオープンする、特に注目度の高い大型商業施設をいくつかご紹介します。未来の街の姿を想像しながらご覧ください。

2024年に開業予定の施設

2024年は、都市の新たなランドマークとなる大型プロジェクトが目白押しです。すでに開業し、大きな話題を呼んでいる施設も含まれます。

東急プラザ原宿「ハラカド」(東京)

2024年4月17日に、原宿・神宮前交差点に開業した新たな文化創造拠点です。単なる商業施設ではなく、クリエイターが集い、新しい文化を発信する場を目指しています。地下1階には銭湯が設けられるなど、ユニークなテナント構成が特徴。雑誌のリアル体験スペースやクリエイターズマーケットなど、訪れるたびに新しい発見がある、まさに原宿の”角”にある新しい”門”となる施設です。
(参照:東急不動産株式会社 ニュースリリース)

JPタワー大阪「KITTE大阪」(大阪)

2024年7月31日にグランドオープンを迎える、JR大阪駅西口の旧大阪中央郵便局跡地に誕生する大型複合施設「JPタワー大阪」内の商業施設です。「UNKNOWN(アンノウン)」をコンセプトに、まだ知られていない日本の良いモノやコトを発掘・発信します。約100店舗が出店し、横丁スタイルの飲食ゾーンや、日本のものづくりを体験できるフロアなど、個性豊かな空間が広がります。梅田の新たな賑わいの中心となることが期待されています。
(参照:日本郵政株式会社、日本郵便株式会社、JR西日本不動産開発株式会社、株式会社JTB ニュースリリース)

大名古屋ビルヂング 新商業ゾーン(愛知)

名古屋駅前のランドマーク「大名古屋ビルヂング」の商業ゾーンが、2024年4月26日にリニューアルオープンしました。特に注目されるのは、地上16階から30階に位置する「大名古屋ビルShops & Restaurants」内に、新たに高層階レストラン・カフェゾーンが開業したことです。地上150mからの絶景を楽しみながら食事ができるレストランは、新たな名古屋のダイニングシーンを牽引する存在となりそうです。
(参照:三菱地所株式会社 ニュースリリース)

2025年以降に開業予定の施設

2025年以降も、都市の未来を大きく変える可能性を秘めたプロジェクトが控えています。

(仮称)渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト(東京)

2027年度の開業を目指し、東急百貨店本店跡地で進行中の再開発プロジェクトです。高さ164.8mのタワーには、商業施設、ラグジュアリーホテル、賃貸レジデンスが入る予定です。特に、世界的なホテルブランド「ザ・リッツ・カールトン」の東京初となるレジデンスが入ることが発表されており、渋谷の国際的な魅力をさらに高めるプロジェクトとして大きな注目を集めています。
(参照:東急株式会社、東急百貨店、L Catterton Real Estate ニュースリリース)

横浜駅きた西口鶴屋地区第一種市街地再開発事業(神奈川)

「THE YOKOHAMA FRONT」として2024年6月に開業。横浜駅西口エリアの新たな玄関口として誕生しました。高層階には住宅、中層階にはホテルやクリニック、そして低層階には商業施設「T・Y FRONT」やラウンジ、グローバルスカイコモンズ(屋上広場)などが配置されます。多機能な施設が人々の交流を促し、横浜駅周辺の回遊性を高めることが期待されます。
(参照:相鉄不動産株式会社、東急株式会社ほか ニュースリリース)

うめきた2期地区開発事業「グラングリーン大阪」(大阪)

大阪駅北側の広大な土地で進む、未来の都市モデルを創造するプロジェクトです。商業施設、ホテル、オフィス、住宅などが一体となった複合開発で、最大の特徴は「みどり(公園)」と「イノベーション」の融合です。約4.5ヘクタールの都市公園を中心に、人々が憩い、交流し、新たな価値を生み出す拠点を目指しています。2024年9月に一部先行まちびらき、2027年度に全体開業が予定されており、大阪の、そして日本の未来を象徴するプロジェクトとして世界中から注目されています。
(参照:三菱地所株式会社ほか グラングリーン大阪開発事業者JV9社 ニュースリリース)

大型商業施設を選ぶ際のポイント

アクセスのしやすさ、テナント(店舗)の充実度、飲食店のバリエーション、イベントや限定ショップの有無、家族で楽しめる設備(キッズスペースなど)

数多くの商業施設の中から、その日の目的や気分にぴったりの場所を見つけるためには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。ここでは、お出かけ先を選ぶ際に役立つ5つの視点をご紹介します。

アクセスのしやすさ

まず基本となるのが、施設へのアクセスのしやすさです。特に、公共交通機関を利用する場合は、最寄り駅からの距離や直結しているかどうかが大きなポイントになります。駅直結の施設は、雨の日でも濡れる心配がなく、移動のストレスが少ないため非常に便利です。

一方で、車で訪れる場合は、駐車場の収容台数と料金体系を事前に確認しておきましょう。大規模な施設では数千台規模の駐車場を備えていることが多いですが、週末や祝日は満車になることも珍しくありません。駐車料金の割引サービス(購入金額に応じて無料になるなど)の有無も、滞在時間を左右する重要な要素です。また、高速道路のインターチェンジからの近さも、遠方から訪れる際の目安になります。無料のシャトルバスを運行している施設もあるため、公式サイトで交通アクセス情報をチェックすることをおすすめします。

テナント(店舗)の充実度

施設にどんな店舗が入っているかは、満足度を決定づける最も重要な要素の一つです。「ユニクロ」や「無印良品」といった誰もが知る大型店から、こだわりのアイテムが揃うセレクトショップ、高級ブランドまで、自分の好みや目的に合ったジャンルの店舗が揃っているかを確認しましょう。

ファッションだけでなく、「蔦屋書店」のような大型書店や、「ニトリ」「ロフト」のような生活雑貨・インテリア店、家電量販店の有無もチェックポイントです。また、食料品スーパーやドラッグストアが入っている施設は、休日のレジャーと日常の買い物を一度に済ませることができ、特にファミリー層や多忙な方にとって利便性が高いと言えます。公式サイトのフロアガイドやショップリストを事前に見ておくと、効率的に買い物を楽しめます。

飲食店のバリエーション

ショッピングの合間の休憩や、一日の締めくくりの食事は、お出かけの大きな楽しみの一つです。飲食店の選択肢がどれだけ豊富かも、施設選びの重要な基準となります。

気軽に利用できるフードコート、様々なジャンルのレストランが集まるレストラン街、ゆっくりと過ごせるカフェなど、施設の飲食店の構成は様々です。子連れの場合は、子ども向けのメニューがあるお店や、座席が広々としたお店が多いと安心です。特別な日には、夜景が見える高級レストラン、友人との気軽なランチならおしゃれなカフェ、と利用シーンに合わせて選べるバリエーションの豊かさが、施設の魅力を高めます。最近では、有名店の味を気軽に楽しめるテイクアウト専門店や、スイーツの食べ歩きができるお店も人気です。

イベントや限定ショップの有無

多くの商業施設では、集客のために季節ごとのイベントや期間限定のポップアップストアを積極的に開催しています。買い物だけでなく、そこでしか体験できない「コト」があるかどうかも、お出かけ先を決める楽しい要素になります。

冬のクリスマスイルミネーションやマーケット、夏のビアガーデンや縁日、人気キャラクターとのコラボレーション企画、アーティストによるライブパフォーマンスなど、その内容は多岐にわたります。また、普段はその地域に出店していないブランドのポップアップストアや、話題のスイーツの限定販売なども見逃せません。これらの情報は、施設の公式サイトや公式SNSで告知されることが多いため、お出かけ前に最新情報をチェックする習慣をつけると、より特別な体験ができる可能性が高まります。

家族で楽しめる設備(キッズスペースなど)

特に小さなお子様連れのファミリー層にとっては、子どもが快適かつ安全に過ごせる設備が整っているかが、施設選びの最優先事項になることもあります。

具体的には、ベビーカーの無料貸し出し、広々とした授乳室やおむつ交換台が設置されたベビールーム、子ども用のトイレなどの有無は必ず確認したいポイントです。さらに、子どもたちが思い切り遊べる無料のキッズスペースや、有料の屋内遊園地、天気の良い日に過ごせる屋上庭園や公園などが併設されていると、大人も安心して買い物を楽しめます。家族全員が一日中楽しく過ごせるかどうかは、こうした細やかな配慮が行き届いているかにかかっていると言っても過言ではありません。

知っておきたい商業施設の最新トレンド

体験価値(コト消費)の提供、DX(デジタルトランスフォーメーション)化の推進、サステナビリティやSDGsへの取り組み、地域コミュニティとの連携強化

商業施設を取り巻く環境は、消費者の価値観の変化やテクノロジーの進化とともに、日々変化しています。ここでは、現代の商業施設を理解する上で欠かせない4つの最新トレンドについて解説します。これらの動向を知ることで、商業施設の未来の姿が見えてきます。

体験価値(コト消費)の提供

現代の消費者は、単にモノを所有する「モノ消費」から、そこでしか得られない特別な体験や思い出を重視する「コト消費」へと価値観をシフトさせています。この変化に対応するため、商業施設は「モノを売る場所」から「体験を提供する場所」へと大きく役割を変えつつあります。

具体的には、料理教室やハンドメイドのワークショップ、フィットネスジムやヨガスタジオの併設、大型のシネマコンプレックスやVR(仮想現実)を楽しめるアミューズメント施設の導入などが挙げられます。また、商品を購入するプロセスそのものを楽しませる工夫も見られます。例えば、専門スタッフによるカウンセリングを受けながら化粧品を選んだり、プロのスタイリストにコーディネートを提案してもらったりすることも、重要な体験価値の一つです。施設全体の空間デザインや、緑豊かな休憩スペース、アート作品の展示なども、訪れる人々に心地よい時間と感動を提供し、再訪を促す重要な要素となっています。

DX(デジタルトランスフォーメーション)化の推進

デジタル技術を活用して顧客体験や業務効率を向上させるDX(デジタルトランスフォーメーション)は、商業施設にとっても不可欠なトレンドです。
代表的なものが、公式アプリの活用です。アプリを通じて、セール情報やクーポンの配信、ポイント管理、駐車場の満空情報の提供などを行い、顧客との継続的な接点を築いています。館内では、AI(人工知能)を搭載した案内ロボットやデジタルサイネージ(電子看板)がフロア案内を行い、利便性を高めています。

さらに、オンラインとオフラインの融合(OMO: Online Merges with Offline)も加速しています。オンラインストアで注文した商品を実店舗で受け取れるサービスや、実店舗で試着だけして購入はオンラインで行う「ショールーミング」に対応した店舗が増えています。これにより、顧客は時間や場所にとらわれず、自分に合ったスタイルで買い物を楽しむことができます。キャッシュレス決済やセルフレジの普及も進み、よりスムーズで快適な購買体験が実現されています。

サステナビリティやSDGsへの取り組み

環境問題や社会問題への関心の高まりを受け、サステナビリティ(持続可能性)やSDGs(持続可能な開発目標)への貢献は、企業の社会的責任としてだけでなく、消費者に選ばれるための重要な要素となっています。商業施設も、その開発・運営において様々な取り組みを行っています。

施設建設の段階では、太陽光発電システムの導入や壁面緑化、雨水の再利用など、環境負荷を低減する設計が採用されています。運営面では、館内照明のLED化による省エネ、フードコートでのリユーザブル食器の導入による廃棄物削減、フードロス削減に向けた取り組みなどが進められています。また、リサイクル素材を使った商品を扱うテナントや、エシカル(倫理的)な消費を推進するブランドを積極的に誘致することも、施設の姿勢を示す重要なメッセージとなります。こうした取り組みは、環境意識の高い消費者からの共感と支持を集め、施設のブランドイメージ向上に繋がっています。

地域コミュニティとの連携強化

商業施設は、もはや単独で存在するのではなく、地域社会に深く根差し、その活性化に貢献する「コミュニティハブ」としての役割が期待されています。特に人口減少や高齢化が進む地域において、その重要性は増しています。

具体的な取り組みとして、地元の農産物や特産品を販売するマルシェ(市場)の定期開催、地域の伝統的なお祭りやイベントの会場提供、地元アーティストの作品展示スペースの設置などがあります。さらに、施設内に市役所の出張所や図書館、クリニック、子育て支援センターといった公共的な機能を併設するケースも増えています。これにより、商業施設は買い物客だけでなく、地域住民の日常生活に欠かせないインフラとしての価値を持つようになります。地域との連携を深めることは、住民からの信頼と愛着を獲得し、長期的に安定した集客を実現するための鍵となるのです。

まとめ

本記事では、全国の大型商業施設について、その基本的な種類から最新の店舗面積ランキング、エリア別の主要施設、そして未来の開業情報まで、幅広く掘り下げてきました。

商業施設は、かつてのような単に「モノを買う場所」ではありません。映画館や劇場で文化に触れ、ワークショップで新たな趣味を見つけ、緑豊かな広場で家族と憩いの時間を過ごすなど、多様な「体験(コト)」を提供するライフスタイル拠点へと進化を遂げています。

その背景には、ご紹介したような「体験価値の提供」「DX化の推進」「サステナビリティへの取り組み」「地域コミュニティとの連携」といった、時代の要請に応えようとする商業施設側の絶え間ない努力があります。

今回ご紹介した全国のランキングやエリア別の施設情報は、あなたのお出かけ先選びのヒントになるはずです。アクセスのしやすさ、テナントの充実度、飲食店のバリエーション、イベントの有無、そして家族向けの設備といったポイントを参考に、ぜひご自身の目的やライフスタイルに合ったお気に入りの施設を見つけてみてください。

これからも、日本の商業施設は私たちに新しい驚きと楽しみを提供し続けてくれるでしょう。この記事が、その魅力を再発見する一助となれば幸いです。